千枚漬

千枚漬かぶらの白を店に積む
顔見せの看板新しまねき書き
僧の持つ袋に青き冬野菜

山並も池に映りて冬紅葉
散る紅葉五重塔を描く人
龍の目の天井仰ぐ冬の寺　建仁寺

歩き会で京都へ
建仁寺へ。風神雷神図屏風、白砂枯山水の前庭、法堂双龍図等、庭の紅葉も綺麗でした。
八坂神社、円山公園を通り抜けて、ねねの道へ、二年坂、三年坂も有ったかな、歩いていると石碑などがあってうれしくなる。
集合駅へ一時間早く着いたので、付近を歩いたりで、カウントは１７０００歩でした。

写真は円山公園の池

冬紅葉

子ら去りて一人佇む冬もみじ
前篭に手折りし冬菊揺らしゆく
日差しぬけ明るい団地冬紅葉

冬めく

五コまではどんぐり拾いぽけっとへ
ぶつぎりに力こめ切る鮭一本
送りくる柿やみかんを盛る楽しさ

編隊のヘリ音響く冬めく日
観覧車手を振り紅葉離れ空
時雨るるや子ら走りゆく遊園地

幼稚園児から六年生までの子４名、大人３名で、遊園地へ行く。前日の暖かさとは嘘のように寒く、時には日がさすが時雨れる。
帰えろうとしない子らは、次々乗り物に挑戦。久しぶりに会ういとこ達、女の子はお姉ちゃんに、男の子はお兄ちゃんに、くっついていたいみたい。

初冬

高鋏枝切り柿の初体験
みかんもぐ庭木の中の一本より
唐辛子送りし吾が荷をほどく

座席少し倒してみたり冬の旅
初冬の小雨に像の無法松
兄妹城見上げおり冬浅し
冬の灯に点滴揺らしあらわれる

福岡の妹宅へ行く。小倉の病院へ先により、お見舞いする。久しく会え無かった兄も来てくれ三人で、小倉城や近くのビルのイルミネーションを少しの間、眺める。
明くる日、庭には鈴なりの柿、高鋏で、初体験。柿、みかん、大根菜、唐辛子等、切ったり抜いたりとした物を有りがたく頂き、自宅へ送る。

栗

盛り花の高き数本栗の毬
みかん三つ持ってお手玉何回も

ヘリは宙神楽は舞いて冬初め
立冬に広島へ居り修学旅行
気がつけば形見のセーター愛用す

七日から六年生は修学旅行へ行った。以前は伊勢地方だったとか。このところは決まって広島です。新幹線で行く。そういえばこの子の親も同じで、確かおしゃもじのお土産だったような。

菊

路地抜けてコスモス畑を探しゆく
庭隅の祠に添うて実南天
花すすき自転車おりて石の碑を

人動き農具は納屋に秋の暮れ
丹精の菊の大鉢並ぶ軒
かちかちと庭師の鋏冬ちかし

万博公園学習の森の種用茄子

吾亦紅

ドライフラワー中でも目立つ吾亦紅
赤白と水引草を見つけて雨
雨暗くピラカンサの実あたたかし

割竹の添え木あてがい開く菊
予防接種うけて星無き月仰ぐ