秋おしむ

秋の暮雲一列に京都まで
川辺まで下りず知人と秋おしむ
一瞬に鵙飛び立ちて空青し


猫じゃらし種を含みて皆揺れる
時鳥草空の一本切りて挿す
農機具の上に散りおり金木犀



パンパスグラスと雲。

秋の釣り

のり出して橋上親子の秋の釣り
日の温みもみ殻中に手を入れて
秋苗のポットもろとも貰い植ゆ

時鳥草空に斑点散らしおり
押し花の最初の一花秋日差す
ザクロの実つやつや光る日当たりて



公民館祭りがあり、それぞれの発表会の中で、押し花体験コーナーがあり挑戦してみました。隣の女の子はかわいく仕上げています。A４で来年のカレンダーの上に押し花を張り付ける。出来上がりに保護フイルムをしていただきました。
ご近所さんからゴテチャの苗をいただく。まだまだ小さな苗です。種からまかれたポットはそのまま土となるそうで、ポットのまま植えました。

秋薔薇

門入れば強き香放つ金木犀
秋高し風見鶏は屋根の上
影踏みをする子逃げる子秋日向

画用紙に花影落とし秋日和
皇后さまの名入りの花咲く秋薔薇
日陰に坐す白き秋ばら眺めつつ


　　　

茨木市の若宮バラ園です。

秋祭り

秋祭り気づけば堤に杭の立ち
提灯の斜面に立つ杭秋祭り
秋祭り温かき餅賜るる

雨あがり秋蝶いずくよりかでる
秋花の四隅に活けあり陶芸展
雑木林秋日チロチロ風を連れ





花苗を見に淀川を渡り寝屋川市へ行ってきました。途中で元気な向日葵を見る。写真下は我が家の鉢植えの花や柿です。少し鉢に彩味がつきだしました。夏に花を見なかった鉄線が１つだけやっと咲きました。見上げる高さに時鳥草が咲いてます。３．４種類花苗を求めてきました。

秋桜

畦道を抜けて群れ咲く秋桜
風やめどかすかに揺れて秋桜
窓窓に団地の暮らし秋桜


佇みて進む刈り入れ見て飽きぬ
とうせんぼ柵より先にたでの花
記念日の一つの今日よ秋日和




高槻市のコスモス田に行ってきました。稲刈りも進んでいます。案山子は摂津市鳥飼の田で、たでの花は淀川を渡った寝屋川市の畑です。

芒

縁側に座し皆庭に向き秋の寺
芒日を透かしておりぬ寺静か
樹に白き茸生えおり寺の庭


京寺の奥に祠よ白き萩
木犀香る八千体の達磨たち
青空を縮めて白雲紅芙蓉




１０月の歩き会は京都の法輪寺へ。通称達磨寺です。（京都市上京区下立売通大路）。達磨堂には八千余の大小の達磨達。天井にも達磨の絵が描かれていた。堂前にある白い木犀の香りが漂う。裏庭の見える縁側に座り、ススキや白萩、大きな樹の紅葉、置き石の配置など庭園を見ながら一服させていただく(悟りの境地を示す無尽庭というのだそうです）。もみじも大木になると葉は小さくなると聞く。

ミニ瓢箪

手に余る数となりたるミニ瓢箪
塩でもむオクラ大きくなりしもの
背の丈を伸ばし時鳥草咲くを待つ

糸瓜も葉も蔓も根こそぎ取り払う
曼珠沙華近くで騒ぐ鳥の声
他の鉢は彩り無くしシソは実に


　　　　

瓢箪、糸瓜、苦瓜の葉やつるや添え棒を取り払い、周囲がすっきりしました。時鳥草がその日陰で、背をぐんと伸ばして蕾みをつけています。あちこちで彼岸花が咲きだしました。