祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

裸木

2010-01-31 09:43:46 | Weblog


菜の花の一茎の咲く厨窓
裸木に鳥は番で鳴き交わす
四十雀帰り図鑑で確かむる

寒水仙蕾そろそろ立ち上がる
青空の中に紅梅色を足す
土筆の報聞けば土手に目を移し



先日の食用菜の花を一本お湯のみに挿していたのが咲きました。
ちょっと判りずらい写真ですが、背中に少し鶯色をしているのを見ました。写真図鑑で調べたら四十雀かなと思います。


寒さ

2010-01-28 11:46:22 | Weblog


空に凧野球にサッカー河川敷
堤防も河原も同じ寒さだよ
冬の芽に触れそうに揺れ濯ぎ物

淀河原枯れ木の向こうに生駒山
春近し友呼ぶ声の登校児
この先はシネマの空間冬のビル



うさぎの出迎える先はビル内の映画館です。
桜並木の水路で見つけた花、カラシナの花でしょうか。

春近し

2010-01-20 23:07:16 | Weblog


買い物の袋の中の花菜束
和えており菜の花の黄を上にして
菜の花の一本はコップに活けて

猫走るエンドウ豆の蔓のびる
岸近く鴨ら寄りきて夕暮れる
冬の鵙山に向かいて止まりおり



菜の花を買ってきてくれたので、少し早い春を和えていただきました。
このところ昼間は温かいので、仁和寺大橋を渡ると寝屋川市ですが次の橋まで歩いてみました。水路沿いの桜が芽はまだ固いですが、春が来ているのを実感します。何回か歩いてはいましたが、アヒルを見つけました。堤防ではよく鵙を見ます。


水仙

2010-01-13 09:40:49 | Weblog


水仙の傾ぎて土手に群れて咲く
ヘルメット母さんを待つ冬の園
冬雨の上がり散歩の4千歩

水玉も色を滲ませ南天の実
張り付いて柄杓につきくる初氷
起床より冷えてきておりごみを出す







恵比寿講

2010-01-11 11:29:52 | Weblog


買う人と商人の笑み宵えびす
寒ブリの展示に銅貨張られゆく
正月花清酒色いろ並ぶ棚

お参りする一団の子らえびす祭
鈴ならす大きな注連縄見えており
青竹の井戸蓋のあり冬の梅


花冠12月の月間賞をいただきました。ありがとうございます。高橋信之先生と正子先生の賞品の俳句入りはがきが届き感激です。

冬木立

2010-01-08 18:49:01 | Weblog


冬の夕日橋の途中で引き返す
廃校の時計は刻を冬木立
冬の堤吾が影長く前をゆく

冬の夜に付箋のつきし本めくる
貯め水に木の葉の浮いて五六枚
自販機の並びに角刈り山茶花の垣



明るい内に堤防を歩いていたのですが、淀川の真上に立ちたくて、淀川新橋を渡り夕陽を見てきました。寒くって橋の途中で引き返してきましたが。
土手より近くの廃校になった高校の庭の時計が今も動いているのが見えました。

二日

2010-01-04 23:18:11 | Weblog


二日には集う家族の靴溢れ
初写真子らそれぞれに成長し
お年玉声変わりした子もおりて

夫の字で子らの名前の祝箸
じいちゃんも子供のなかま凧を揚ぐ
オーバーは脱ぎ捨て走る皆走る
  正子先生の添削と句評
オーバーを脱ぎ捨て走る皆走る
 原句は「オーバーは」の「は」は「を」とすべきところなので
     添削。下五の「皆走る」が効いた。これで、子どもたちが、 
     元気いっぱいに群れて遊んでいる様子がわかる。河川敷などで




お節のあとはいつものように堤防へ。サッカーボール、凧揚げ、子らは元気です。
少しの間、凧の紐を引っ張りました。アドバイスを受けながら。

年新た

2010-01-03 00:58:41 | Weblog


明けまして おめでとうございます。  

境内の裸木の一本は空へ
年賀状結婚写真の一・二枚
年新た二人で参る地の神社

境内の屠蘇をいただき濯ぎ置く
初風や淀の河原に佇ずめば
のし餅の頂き物を切って焼く



寒そうな境内の銀杏の裸木。虎ならぬなで牛。鉢植えの我が家の寄せ植え(葉牡丹、エリカの花)