祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

冬リンゴ

2020-11-30 20:44:40 | Weblog








畑には葉ボタンの色広げおり
手渡され袋の中身冬リンゴ

冬の日や鉢の水替えメダカ鉢
冬空の青に開いて皇帝ダリヤ

公園の流れのそばの花やつで
残菊の小菊束ねて咲かせあり


  

落葉

2020-11-30 20:06:30 | Weblog










落葉払う風の立ちきて石の椅子
遊具いま子等の居なくて木の葉散る

口ずさむ出てくる童謡炬燵だす
マスク同士手を振りおうて別れゆく

連絡帳手に持ち下校児冬はじめ
投函すお礼の葉書十一月

   

句友より立派な精選アンソロジーという俳句の杜の句集が
届きました。ありがとうございました。
 

冬の川

2020-11-20 17:13:43 | Weblog






仁和寺橋のぼれば百段冬の川
観覧車冬の川へと明かり届く

冬夕焼け眩しいときは目をつぶれ
すすぎものすれば屋根へとジョウビタキ

冬はじめ両手かざして鍋の湯気
十一月セネッテーの花ほころびぬ


   

この橋へ上るには、自転車が真ん中を通れて仁和寺大橋へ、
石段約100段、渡れば寝屋川市、橋の真ん中辺りからの
枚方市の観覧車が見える淀川です。
 

新米

2020-11-07 18:55:12 | Weblog










釣竿を持ち帰りゆく暮れの秋
新米の精米したてを賜りぬ

肌寒や背伸びして我が影も伸び
空き店舗柿はたわわに実りおり

鵙鳴いて陸橋の灯灯りだす
秋深し植えしばかりのネギの列


  

チユーリップの球根の上にパンジーを植えました。
戴いた高級柿と丸いレモンです。