祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

春日

2006-03-30 20:55:16 | Weblog
紫木蓮寺の時計は正午さす
春の雨延長戦は今終わる
春日さす子はケンパーでお使いに

お寺の塀越しに木蓮が並んで満開なのが見える。保育園があり可愛い時計は正午を指していた。お昼なので先生方は大変なんだろうな~。

春場所

2006-03-23 22:39:35 | Weblog
早ばやと膨らむ桜に雪洞の灯
ふと気づけばはくれんばかり目に映り
春場所もあと三日なり寺幟
 
子供達の住む団地に立ち寄ると、膨らんだ桜の周りはすでに雪洞が吊られていた。咲いたら桜の下で、みんなでお弁当を食べたいね。
隣の市の駅近くのお寺に相撲部屋の幟がたつていた。大阪場所だったのですね。

枝垂れ梅

2006-03-22 00:21:47 | Weblog
賑わいの寺一本の枝垂れ梅
彼岸寺古着の着物も吊しあり
彼岸詣で二つの寺を巡りゆく

動物園を橋の上から渡り、一心寺さんへお参りする。もう一寺。こちらは出店、古着や古物と賑わう。それらをのぞいて楽しんできた。


春寒し

2006-03-20 22:08:07 | Weblog
声かけて袋より土筆分け帰る
春寒し洗髪の鏡くもらせて
咲くを待つ蕾ふくらせクロッカス

雨のあとの土筆は良く伸びていて割と肥えている。毎度の土筆の句、でも摘めることはうれしい、半分差し上げれば喜んでくださった。

卒業式

2006-03-15 16:39:02 | Weblog
卒業式校門で待つ車椅子
歩をゆるめつくしの群れる原に来て
クロッカス斜面に一輪黄を放つ

中学校の卒業式も終わり、校門には生徒や親が集まっていた。その中に車椅子の女性がいた。子どもを待っていたのであろう。親も子も晴れやかな日です。

雲雀

2006-03-13 18:49:07 | Weblog
まんさくや土手へとつづく小さき庭
つくつくし指をかすめて小米雪
高く高く雲に届きて雲雀鳴く

午前中堤防にいると小雪が降り出す。記憶をたどるが、つくしの時期に雪が降ったことはないなぁと思いながら摘む。記憶なんて、定かではないけれど。日が照って又雪、との繰り返しで、夕方まで降っていた。