梨

山紅葉囲み滝音聞こえくる
秋日和もすこし先へ歩きましょう
もみじ花今は一人となり歩く

旅の地で梨送りくる嬉しさよ
秋苗を二人で選び前籠に
たでの花寺の輝く鬼瓦

曼珠沙華

束ねたるごとく立ちおり曼珠沙華
十ばかり木の実拾いてお土産に
まわる回る秋野に数百かざくるま

サンシュユの実彩付いており深き空
枯れ蓮や親波蹴立て子に寄る鴨
彼岸花異国語交じるカメラマン

　　　　

歩き会は万博公園へ。太陽の塔前には沢山のかざぐるまが回っていました。樹の天辺にそれらしい彩は浮かんいるのもありましたが、紅葉にはまだまだのようです。
サンシュユの花は黄色、この花から現在の写真(下右端）の実が熟し、グミのように真っ赤になるとは想像出来ませんよね。　

秋分の日

秋雲の流れて早し五重塔
石段を登り坂下り秋彼岸
秋分の日誕生日に百合食卓へ

秋うらら亀は群れては甲羅干し
売り物に井戸のポンプよ秋高し
ガラス器に目高も売られ秋の境内

　　　　　　

お彼岸に一心寺さんにお参りしてきました。必ずに寄る四天王寺さん。今回も沢山の出店です。ポンプは懐かしいですね。迎え水をしてよいしょよいしょと動かしたものです。こんな古い物まで売り物に出るんですね。

ハヤトウリの花

ハヤトウリの花は小さく白と知る
またも咲く桔梗の筋のくっきりと
オキザリスラティス新し秋の晴れ

枝伸ばし塀よりいでし花梨の実
客待ちのロータリーに見え曼珠沙華
採る時期となりて糸瓜を見上げおり


　　　　

待ちに待ったハヤトウリの花をやっとみっけました。寒いときに植えた種瓜、小さな小さな花！。裏には蚊はおれども、今からでは蝶や蜂など少ないし、見つけてくれるかな。（下の写真の真ん中）。

また成りだした糸瓜、今回は私たちが受粉はせずにおいたら自然と下がりだす。二番なりは苦瓜も同じですが、小柄のようです。昨日来た孫達によると微妙な味だとのたもう。まだ三本下がってます。

猫じゃらし

日を弾き光り輝く猫じゃらし
十六夜子の返信は絵文字入り
秋暑し箱水に住みつく蛙

カマキリの動かぬ姿勢下を向き
朝顔や女児は走りてランドセル
最後まで残るもみじ葉大皿に


　　

下の写真左、家の箱水にいつからか居着いた蛙くん、水を追加してやるとぽこっと顔を出す。箱の中は菖蒲や水草を植え、メダカがいる。時々は回りの鉢にいたりする。が、何せ土色なので見つけにくい。何食べてんの？めだかの餌しかやってないのに。今年は雨蛙におめにかかってないな～。
写真右、初めて見たクワイの花、違う草の花かなと思い見ていたが、根っこは同じみたいでした。カマキリ君が居たのですね。

かかし

数体の案山子校舎を向いて立つ
赤とんぼ触れられ笑みて地蔵さま
郷愁を覚える絵文赤とんぼ

また下がるへちまに追肥ほどこして
朝顔のこぼれ種よりやっと咲く
つゆくさの石垣に見え竹の陰


　　　　

友人の絵文展へ茨木市へ行ってきました。招待状は、お地蔵さまにとまった赤とんぼの可愛い葉書です。

黄花コスモス

田を見れば黄花コスモス色違い
おすそ分け玄関へブドウ留守の家
網張らるなかに稲の穂玉蜀黍

朝顔の雨粒落とし並び咲く
影落とし抜きつぬかれつ赤とんぼ
苦瓜のはじけし赤種口に入れ

　　　　　

同窓会の時に、当時おやつって無かった時、苦瓜の弾けた紅い種を食べたものだと聞いた。私は食べた記憶はないですが、種は多くは入ってません、口に入れみたらとろんとして甘いのです。種の回りが紅く包み込んでいます、種は黒く食べれませんが。なるほどねの味です。

揚羽の幼虫

颱風過川の流れのたけだけし
鉛筆を削る秋雨続きおり
虫の音に囲まれている風の中

酔芙蓉シヤッターチャンス定まらず
あふれるほど蕾のつきしニラもらう
子らの持つ枝の幼虫揚羽かな

　　　　

少女が持っていた幼虫を撮させて貰った。大きくて綺麗な幼虫、揚羽蝶でしょうか。百日草にいた蝶、傷ついた姿は痛々しい。色が似ています、こんな蝶にになるのかな。

琉球朝顔

友の旅青春切符八月尽
キューピーの窓辺のお尻秋に入る
新旧の糸瓜並べて面白し

初秋刀魚阪神今日は勝ってます
プチプチと弾けるつゆの青葡萄
朝顔の日ごと増えおり青咲かす

　　　　　

琉球もみじ朝顔が咲いて毎日数を増やしてくれ楽しんでおります。メイプルバイオレットという色だそうです。葉が面白いですね。下葉から３枚見れば、あさがおの葉とも思えますが。。

去年のへちまが残っていて、食べれる大きさに収穫したものと並べてみました。今回は味噌汁だけではなく、野菜類と煮込んでみました。