祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

紫木蓮

2008-03-28 12:49:14 | Weblog
紫木蓮高さ抜かれて鬼瓦
あたたかし髪染めすませ風に遇う
ヘリ響く白木蓮のはらり散る

花菜摘む触れれば雨粒ひやりつむ
濡れ土筆朝みつければぐんと伸び
茎立の楽しみもあり花つけば

近くのお寺の紫木蓮。

初音

2008-03-26 12:07:52 | Weblog
初音聞くひょうたん池の森の方
こぶし咲く高く空へと白埋め
黄水仙せせらぎ聞こゆ方を向き

カンヒサクラ鳥の動きも見飽きずに
腰据えて凝視する人椿描く
青空は白木蓮を浮かしおり

提げかえるポピーの蕾長く伸び

3月25日歩き会は万博へ。桜には少し早いがカンヒサクラは満開でした。囀りや花桃、レンギョウ、ユキヤナギ、ラッパ水仙、柳の芽など咲き、楽しく春の息吹を頂いてきました。
4月にはチューリップ、ポピー、桜などの祭りあります。売店でポピー苗を買ってきました。(季語は夏でしたね)

春休み

2008-03-25 06:06:35 | Weblog
一日の子らのお泊まり春休み
春休み子らと連れ立ち乗る電車
石段を登りつづけて初桜

卒業の子に背の丈抜かれおり
初桜子は目的地へ走りゆく
吊す篭くるりとまわるヒヤシンス

上の孫は小学生を卒業しました。背丈、抜かれてしまいました。次の子も大きくなりました。
車を手放してから私共は、歩くか自転車かバスだけ。子供達は車での移動に慣れきっていて、バスや電車に乗り継いでいくのが苦手の様子。次からは地図を見せてどうやって目的地まで行けるか自分たちで準備させてみようかしら。

花菜風

2008-03-22 00:11:14 | Weblog
カリヨンの平和の塔よ花菜風
黄水仙水路の方へ皆向いて
藤棚を透かして見あぐ寺の塔

園児らはお昼寝の時沈丁花
ふっくらとほどき始める白木蓮
廃車する尾灯遠のく春時雨

市の公園の一つに平和公園がある。そこにはカリヨンの塔がある。「カリヨン」と検索してみると、フランス語または英語でメロディーを奏でるための複数の鐘を持った(組鐘)を意味することばだそうです。市のカリヨンは9メートルのアーチに14個の鐘が取り付けられ、午前8時、正午、午後5時にメロディーを奏でるそうですが、私はまだ残念ながら聞いておりません。広島の被爆石や、祈りの子の像にはいつも千羽鶴が懸けてあります。


ひばり

2008-03-19 18:51:55 | Weblog
川に向く大き石碑や春景色
真青なる空の一点揚げひばり
梅の花はらはら散るを両の手で

土筆つむ風に飛ばさぬ量となる
つくづくし話は旅のこととなり
遠ざかる児童の傘列春の路地

くらわんか舟発祥地碑
昔から淀川は大阪と京都を結ぶ交通の大動脈として、多くの舟が上下していましたが、大阪夏の陣(1615年)のときに徳川方に協力した功によって、淀川を上下する舟に食べ物を売る特権を与えられたのが、くらわんか舟で、後に地の利によって、枚方の方が繁盛したようです。発祥地は、ここ高槻市柱本といわれ云々。と添え書きあり。

梅しだる

2008-03-13 11:14:49 | Weblog
メジロ鳴く梅の香りのそのなかに
句碑裏のまどろむ猫や梅しだる
雲雀うたう吾が影つれて空へとぶ

さわさわと大樹ならして春境内
春鳥と同じ高さの橋渡る
うららなり浮かれ歩いて対岸へ

淀川を渡り寝屋川市へ。地図も持たずぶらりと。高い木を目標に行き、二つの神社を見つけた。この写真のメジロは最初の氏神社に蜜を吸いにきてました。前日も家近く紅梅の花に5.6羽見てますし、毎日あえてうれしいこと。次に見つけたのが、佐多大神宮、朱色の柱や柵がこの時期にはうれしいような。紅白梅みごとに咲いてました。芭蕉の句碑、筆塚、戎神社もなかにありました。どちらにも新旧のなで牛さんが2頭づつ光っておりました。

草萌

2008-03-09 21:51:57 | Weblog
猫柳レンズ覗けばぷつぷつと
おしゃべりも楽し区画の春菜畑
春風の抜けゆく建築足場にも

森ゆけば春を見つけて帰りたや
すみれ咲く幸あれと若夫婦
草萌や客を誘いて河川敷

子供達と折った千代紙の手裏剣と苺など。

春座敷

2008-03-08 20:00:26 | Weblog
千代紙の折り指見つめ春座敷
春座敷紙手裏剣を児は投げる
春苺後部席より香りくる

ひな祭り薄く切られた寿司のねた
書道展この句は読める春の歌
春会場ながれるかな文字書道展

中之島の中央公会堂へ初めて行く。高校の友人ご夫婦が代表される書道展。今年は中之島の公会堂で開催された。教室をお持ちの方ばかりの出展で、私には読むのさえ難しい。
日本銀行、市役所、図書館、公会堂が土佐堀川沿いにある。堂々とした建物ばかりです。先日来てくれた若夫婦もこの近くのビルに会社があり、そちらのビルの方がもっと古い建物ですとのことでした。

写真は中央公会堂

春光

2008-03-04 22:25:45 | Weblog
  伊丹空港
春光へ飛び立つ機首の遠くなり
浅き春空港へヘリ降りてくる
雪割草展望台の風を受け

  万博公園
鳥の声梅の園にて楽しめり
せせらぎを抜けて傾斜の枝垂れ梅
湿り気の森の小道よ春の香よ
春夕焼鳥翅広げ水を打つ

2月末お昼からモノレールで終点の空港へ、展望台で楽しむ。飛行機ばかり見とれていると、ヘリコプターが降りてきた。この小さなヘリも管制塔の指示を受けてきたのだろうなぁ。帰りに万博公園で下車、閉門までいた。