祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

冬苗

2009-12-29 21:10:56 | Weblog


冬日当たる水槽の魚浮いてくる
わさわさと大きな蕪の一輪車
万華鏡回してみてる年の暮れ

焼き芋を楽しむ午後の一人居に
ぽけっともバックもマスク入れており
冬苗に肥料の粒を薄くまく



倉と木守柿。山茶花の垣根と床屋さん。

冬の城

2009-12-23 17:38:53 | Weblog


北風に押されて城に近づきぬ
金鯱の大小の展示冬の城
冬景色四方の眺めよ天守閣

石垣に刻紋の印冬の城
刀剣の光寒さを増すばかり
駅つけば小倉は雪ですメール入る



病をおして駆けつけた兄の「もう名古屋には来ることは出来ないだろう」との一言で、ならばお城だけでも見ていこうと言うことになりました。

名古屋城。庭園の紅葉。展示の金鯱。
本丸御殿の復元工事中でした。




掘り炬燵

2009-12-21 12:52:15 | Weblog


待ち合わせのぞみで出会う冬車両
通夜終え兄妹集う掘り炬燵
みかん食ぶ兄の思い出話し言い
葬果てて益々寒さ身ふるわす

乳牛と目を会わせたる寒き畑
冬雲に見とれておりぬ散歩すれば
廃線の枕木跡切れ散る木の葉



兄が逝ってしまいました。


冬の宵

2009-12-15 13:50:56 | Weblog


のぞみ待つ駅冬天に飛機はゆく
乗り換えて冬田明るき豊田行き
冬旅に安曇野の水買い求め

赤電車初めての地に師走駅
意識なき頬をさすりて十二月
又来るねつぶやく約束冬の宵

兄の危篤の報に名古屋まで行き、一旦帰ってきました。

写真 皇帝ダリア




冬菊

2009-12-09 11:31:22 | Weblog


冬菊のまだまだ綺麗雨となり
小春日和メモより多く買い物し
クレーン車を伸ばし冬樹を刈り進む

花届くメールの水仙蕾付け
石椅子の童謡の歌詞枯葉散る
椅子に道具消防点検寒さくる



公園の石椅子に可愛い童謡の歌詞が書かれた椅子がありました。消火栓の点検に消防士の方がきてました。

師走

2009-12-07 19:04:48 | Weblog


山並みに近づきつつあり師走空
箒目に冬の紅葉は散りてゆく
師走入る命日参り山の寺

石段の枯葉踏む音聞きのぼる
冬紅葉墓を洗いて尾根に立つ
枯れ薄寺には幾つ倉はある



義姉の命日にお墓参りへ行く。

石蕗の花

2009-12-01 21:38:57 | Weblog


冬帽の飾りの鎖も影にゆれ
日当たりに斜めに伸びて石蕗の花
寒木瓜や太陽の塔は後ろ向く

冬蝶の光を浴びるところへと
水草も彩りをして枯れの蓮
小春日や木椅子に二つ杖を置き



万博公園、バラ園を抜けて 日本庭園へ。