ミモザ

供花持ちて息つぎ登る彼岸入り
春の日を浴びて供花の水を替え

ミモザ咲く黒猫一匹逃げもせず
空少し青さを残し辛夷咲く

ハイキング帰りの人よ春の寺
あけび咲く番傘赤し茶屋の席


　

お彼岸に義姉のお墓参りに野崎観音へ。みどりの百選になっていますので、いつも花はありますが、咲きだした桜、これからは見事に花で溢れることでしょう。
最後の写真の桜は、登り口の近くのお宅の桜が見事でした。

土筆

つんつんと土筆の花粉飛ばす指
菜の花を手折り小鳥の声見あぐ

心地よき風をもらいて春の土手
浅利汁明日検診の夫に出す

卒業生一輪の花抱き来る
抜き取れば土掴みおり春野菜

伏見の春の散策

うららかや水路や酒蔵巡りゆく
風光る古都の水路の十石舟

春の影落とし龍馬の夫婦像
さんしゅゆの繁る境内弁財天

ガイド紙にまる付け歩く春の街
酒土産買えば水路に初桜





美容室を出ると、あまりの暖かさに出かけてみたくなり、何も持たずにモノレール駅へ。二つ目の駅は京阪電車、
伏見に出かけてみました。歩き会で行ったことがありますが、ルートを思い出せず、ガイド紙見ながら酒蔵や水路、
お寺とぶらぶら、寺田屋は前に見学したので、庭だけ。デジカメも無しでスマホに少しの写真だけです。

じないまち雛めぐり

春きざす初めての街路地巡り
辻辻に桃花挿しておもてなし

雛飾る破れ太鼓も同じ部屋
交番のお雛飾りとパトカーと

竹の筒なのはな活けられお茶よばる
のぞきこむ畳に座して雛目線


　

富田林のじないまち雛めぐりに行ってきました。駅のロータリーにも花に飾られた男雛と女雛。約１００カ所の住宅、店舗、旧家、
公園には園児たちの紙雛、交番所にもケース入りのおひな様が飾ってありました。全部は回れませんでしたが、目の保養をさせて頂きました。

マンサク

作成し自分史とやら卒業す
梅園の香に包まれて娘ら見あぐ

マンサクやランナー赤いシャツを着て
春鳥の川面にそれぞれ影落とす

観梅の帰路の夕日の落ちてゆく
女子旅や春の予定の決まりおり


　　


近くではマンサクは見れず、万博公園に行ってきました。咲き始めのにょろにょろが可愛いですね。
花冠の子供の俳句でお世話になりました孫も、中学を卒業しました。自分史を作成し見せてくれました。

枝垂梅

説明は香りの違い盆梅展
梅花と松と置かれて天満宮

枝垂れ梅百畳敷きに花の散る
古木あり幹は裂けおり梅の花

参道は商店街よ盆梅展
百年樹散り始めたる梅の花


　　　　

大阪天満宮の盆梅盆石展へ。境内の梅も満開でした。

水温む

春に咲く蚕豆の花可愛くて
桜草か弱く一本花を見せ

回覧板壁より散りおり梅の花
次々と咲くよ椿に魅せられて

ひつそりと見えぬ所へ藪の梅
水温み目高の顔の見えて来る