祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

2014-10-30 17:13:12 | Weblog


獅子の舞う稲刈り終えし家の庭
十月や誕生日の娘の松葉杖

指で切る抜菜柔らか朝の汁
曾孫抱く笑顔の届く秋だより

影を見て姿勢を正す秋散歩
雲を背に鵙は鋭く高く鳴く





 



「月刊俳句界」10月号を頂きました。高橋信之先生の文章が載っています。先生より届いたメールです。
今月の特集は、「結社の多様化」。ネット結社についての拙文を掲載していただいた。「変わりゆく結社のかたち」ということである。今月号は、私のFBの友達の名が目次に多く並んでいたので、楽しく思った。

26年度の標語ポスターとなった摂津市4年生の作です。わたしの夢。

セッピー商品券。摂津市の商品券の発売。1セット5000円、(500円券11枚綴り、5500円分)市内の参加店にて使用でき、年末までの期間使え、お釣りは出ない)。並んで買ってきました。。

秋深し

2014-10-28 13:30:06 | Weblog


秋桜ポーズは決まり女学生
竹の春透けて樹林の明るさよ

秋雲の四方に広がる丘にいる
長靴を履いてる森の案山子さん

茶の花や傍の苗木は網の中
秋深し芝生の上の影長し



      

万博公園へ。コスモスが揺れています。生産の森の田んぼの稲は刈られ、干されています。案山子さんの中には今話題の、黒田官兵衛さんの缶でできた武者が守っていました。

秋桜

2014-10-26 09:47:15 | Weblog



刈られたる田んぼはさんで花の咲く
青空に鉄塔伸びて秋桜

コスモスや詠む人句帳を広げおり
籾山に幼下して遊ばせる

稲干さる子等は水路で魚を追う
戴きし柿はまあるく小振りです





高槻市のコスモス田です。

秋祭り

2014-10-26 08:46:13 | Weblog



秋草を刈りて杭打つまた一つ
秋祭り晴れて提灯空にあり

参道に溢れる人よ秋の宵
順番にバチを渡して秋祭り

参道に続く刈田の道をゆく
賑わいを後ろに残し秋の暮

搗きたての餅を頂く秋祭り




秋晴れ

2014-10-18 08:11:01 | Weblog



子の誕生メール飛びくる秋晴れに
手に摘みし赤のまんまを持ち進む

台風や地域見回る消防車
台風来るベランダの鉢植え室内へ

バッタ飛ぶパソコン置きし畳の間
鉢水にぽろぽろと落ち式部の実




待ちに待った赤ちゃんの誕生の報が届きました。義姉の曽孫です。赤ちゃんのパパは台風で、島に帰るのにひやひやの毎日だったことでしょう。おめでとうございます。
その大型台風では外の鉢ものを棚から下したり、二階の物も、木蓮の鉢、セローム、オリズルラン、メダカなど室内へ。二階のベランダの鉢にもいたのですね、バッタが。室内で飛びはねてるバッタを見た時は、目を疑いました。

芙蓉

2014-10-10 11:07:33 | Weblog


青空に芙蓉の赤のふと揺れて
秋の蝶吾身に触れて離れゆく

植え込みにツツンと延びて水引草
虫の音や川舟の音に下りてゆく

ショール巻く案山子はにこやかに立って
端ばしを刈られし稲の束ねられ






エンジェルトランペットがまだ咲いていました。

時鳥草

2014-10-04 11:37:45 | Weblog


秋風の座敷抜けくる中庭へ
床の間の小さな花瓶時鳥草

秋の小屋奈落の底へと下りてゆく
花道も桟敷も歩く秋舞台

折り返す電車に乗り替え秋の旅
秋苗の準備してある庭を見る



    

二泊福岡の妹宅にお世話になり、帰りに飯塚市の朝ドラに出てきた炭鉱王の旧伊藤伝右衛門邸や嘉穂劇場へ寄って来る。介護現役の妹は最近まで飯塚市に仕事で来ていたが、まだ訪れてないのでというので、連れて行ってもらう。朝ドラは終わったばかり、平日なのに、展示物のところは行列となる盛況でした。






























エンマコオロギ

2014-10-04 10:43:18 | Weblog


訃報届くエンマコオロギ鳴き続く
秋旅は通夜へ急ぐさくら号

喪主となる姪の健気さ秋の葬
秋天へ遺影の笑顔進みゆく

月見あぐ初七日すみし安堵から
障子の間窓を開ければ金木犀



朝、子メダカの群れの鉢に何やらうごめく物がいる。黒くてメダカたちより大きく、足を上げてもがいている。いつも鳴いてくれているエンマコオロギみたいです。助け上げて横の鉢の土の上に置くとまだ足を上にあげてもがいている。私と同じ不器用だねと思い、草を足の上に置くや否や、目の前からいなくなった。とんでもなくすばやいじゃないと。忘れていた。暗くなるとコオロギが玄関先から鳴きだし始め、ああ無事だったんだなと思っていたら、少しして小倉の兄の訃報がとどいた。