たんぽぽ

白鷺のスタスタ歩く住宅街
赤ちゃんの泣き声聞こゆ園の藤

指当ててたんぽぽの綿触れており
土変えて石灰混ぜて春の苗

二十（はたち）というバス停に下車夏近し
蓮華田を見つつ過ぎゆく告別式

河川敷のチューリップ展

千匹の影を落として鯉のぼり
風やめば尾は水に触れ鯉のぼり

チューリップ干支のお猿を描き居り
河川敷晴れたるイベント風光る

春昼やベランダ改修木の香る
君子蘭咲かせて我が家の玄関へ

　

ベランダの改修が２時前に終わったので、摂津市の市制５０周年のチューリップ展へ行ってきました。大正川には１１１１匹の鯉のぼりが泳いでいます。
チューリップの花は富山県入善町のご協力で、市の職員が花を摘み、運んで、有志の方と花を敷きつめて、干支の猿など数種類の花弁で敷き詰めてあります。

散る花

散る花やコンテナ並ぶ車両基地
桜蕊降る列車の展示車に

八重桜大阪城はそびえあり
春菓子を選ぶ友の顔思い

耕せば聞こえてくるよ獅子の笛
天道虫大きな葉っぱに小さな点

　　　　　　

友人の書道展の帰りに大阪城まで足を延ばす。
新幹線鳥飼基地のさくらは花屑となっていました。そのまま茨木市の元茨木緑地に行くと、多くの八重桜は咲いていました。

春の地震

春の地震日を追うごとに悲しみを

子ら遊ぶ踏みし後あり蓮華草
日の当たり蚕豆厚く膨らみぬ

君子蘭園児の迎えは自転車で
ハナミズキようよう空は日の差して

からまりて鉄線のぼり花を待つ
真青なる空に藤花ビルの街

　　　　　

九州の地震は特に熊本は被害が大きく、今だ、大きな揺れが続いています。お見舞い申し上げます。早く落ち着いてくれることを願っております。
福岡や佐賀とは１４日の揺れより・何回もラインや電話で連絡をとっておりました。

花筏

花の昼河岸より望む大阪城
風光る遊覧船の行き来する

花筏揺らしてすぎる女子ボート
手を振れば振り返しくれ花見船

小径には赤いマンサク咲かせあり
川風やつつじの淡いホテル庭


　

桜ノ宮公園右岸から大阪城をみる。

万博のチューリップ

チューリップ丘まで並ぶ鮮やかさ
あら虹と声をたぐれば桜咲く

山野草売らるるマンサク赤のあり
板壁に春の野草の吊るされて

桜ふぶきショルダーの娘ら森をゆく
竹の秋音する方へ鹿威し






４月６日の万博公園です。桜の上に虹、いつもとは逆のアーチにびっくりでした。

ひこばゆ

桜木のひこばえており雨の中
蚕豆の花にぎやかに鉢の中

チューリップ退院すれば開く花
春の苗大きく繁っていく途中

花冷えや壁に樹の影揺らぐ影
水温む次々替えるめだか鉢


　　　　　

家の鉢植えのチューリップが大方咲いてきました。
今回の主人の検査入院は３日間でした。
めだかたちは寒い時期を乗り越えたものたちです。この種類だけではなく、二階のベランダにも裏にもいます。暖かくなればまた卵を産みますよ。

柴島浄水場のさくら

　


自転車も通るよぼんぼり桜咲く
下車すればさくらさくらのトンネルを
一駅を歩こう桜の線路沿い




柴島浄水場のさくら。初めて阪急崇禅寺駅（そうぜんじ）で下車。線路沿いのさくら道を歩いてきました。

ヒカンサクラ

ヒカンサクラ川面に音楽流れゆく
ピンク黄と色咲かせおりチューリップ

見渡せばポピーの揺れる丘に立つ
のどけしや鳴き声森にのまれゆく

ポピーにはネモフィラ傍に空の色
鳥抜けるポピーの根元をそそくさと


　　　　　


万博公園へ。森の音楽会とのことで行ってきました。泉の池の場所です。ヒカンサクラ咲いています。バイオリンに鍵盤がついた名前は聞き洩らしました。１０弦のギターとの演奏でした。
ポピーは丘を取り巻き、丘の上は桜がちらほら、チューリップは早咲きの可愛い花が咲いております。桜はもうすぐ満開になることでしょう。

「ニッケルハルパ」という楽器だそうです。ニッケルハルパの音はと言うと、バイオリンに非常に近くて、バイオリンよりも少し音が太い音色を持っている、と書かれています。スエーデンの弦鳴楽器だそうです。

乙女椿

境内より民家の桃花晴れやかに
畑の草腰おろし引く春帽子

スパイクの跡グランドに春の夕
乙女椿背中合わせに開きおり

摘み放題散らし放題つくつくし
雑木林差し込む明かりと鶯と