おたまじゃくし

影の来て蝶の来ていることを知る
蝶はまた去りかねて来る舞いて下る
野で遊ぶ花の輪作る子の一人

目の会いて子は編みつづけ白詰草
雨降れば牡丹展示の軒を借り

息継ぎのおたまじゃくしの太き胴
座席より聞こゆる口笛夏近し

二人で牡丹をみにいく。長居公園の植物園へ。大阪女子マラソンの出発地点は長居からです。競技場からは声援が聞こえてくる。街中にあって、植物園だけでも２４２、０００平方メートル。中には自然史博物館があり、恐竜やマンモス、化石がいます。

遠足

待つバスに向かう園児ら遠足へ
踏切の音すれば揺れ大根の花
あら藤よ車窓を指さす歩き仲間

ジャスミンの花を画板に置く絵描き
モツコウバラ橋の欄干絡み咲く
一房付く藤鉢提げてバス停に

歩き会で宝塚へ
宝塚の遊園地跡に出来た、宝塚ガーデンフィールズへ行く。英国風ナチュナル庭園とあり、樹の陰には珍しい小花も沢山咲いている。絵を描いてる方も何人かいて、中の一人が、ジャスミンの花３弁を画板に置いて風景を書かれていたのが印象的でした。お昼は宝塚歌劇内で川を眺めながらいただきました。

葉桜

写真展春のひかりを返しおり
川風のひばりの声を運びくる
葉桜や麻雀卓の気迫かな

花桃の色の混じりて青空に
見上ぐればジャスミン開き黄の香
ぼうたんのゆったりゆれて異国庭

春風

チューリップ近づきゆけば風車の丘
春鳥の声それぞれの色をみせ
散るさくら裏方さんの高箒

品評会目立ちおります春のラン
春風に椰子の木高くさわさわと
押し花展すみれの中の天使の羽

鶴見緑地へ。
１９９０年花の万博が開催され、現在「花博記念公園鶴見緑地」といわれています。
八重桜が満開でした。お目当ての風車の丘のチューリップは、空へと回る風車へ、なだらかに続くチューリップの原色、暑いくらいのお天気で、素晴らしい景色でした。

初つばめ

田の道を選び歩けば初つばめ
園の名の書かる風待つ鯉のぼり
拾う花咲かせ切ったるチューリップ

脇芽植え二年で花つく君子蘭
薔薇の芽や薬剤散布張り紙あり
花びらと蘂を集めし箒あと

団地近くの保育園を一回り。大変お世話になった場所。半年迎えに行った園です。
園庭の鯉のぼりの１本に白いお腹に保育園の名前がど～んと大きく書いてありました。

れんげ

審判の旗さっと上がる春灯火
三つ勝ち子の成長よ春の試合
れんげ田を抜けて空手の応援に

さくら蘂摘みて束ねる子らのいて
滑り台・ぶらんこに群がる園児
チューリップ曲がりゆく児らの帽は赤

４月１５日インターネット４月句会投句　
園庭に白象出でて花まつり
水槽にフリージャーの束の浸けてあり
姫りんご蕾の赤と花の白

4月１５日空手の試合を見に行く。
早めにインターネット句会の選とコメントを済ませ、お隣の市のスポーツセンターへ自転車で、１時間かけて行く。３年生の女の子は初戦負け。６年生の男の子は４回戦で、奮闘したけど負けました。二人とも頑張りましたし、かっこよかったよ。
淀川沿いのれんげ田を一人で、ひかり号やのぞみ号を写真に入れながらゆっくりと帰ってきました。

春泥

チューリップ雨の滴のままに切る
笠は手にお遍路一行電車降る
さくら散る小鳥は挨拶して去りぬ

春耕や小鳥の声のおりてくる
お造り買う寄れぬ公園さくら散る
春泥をつけし電柱運送車

桜は散り始めています。
数日前のこと、役目を終えたのか、根元に泥を付けた電柱を運ぶ大型トラック、その前後に軽自動車が誘導、「電柱運搬中」の張り紙をつけて。何処に運ぶのでしょうか。始めてみました。

春の園

入ればすぐまあ～と溜息春の園
春花の吊さる室を次々に
大輪の春花見上げ昼餉する

バス止まるごとに桜を見あぐ街
入学す子にフアックスを送る朝
チューリップ風呂の工事の音つづく

神戸市の花鳥園へ
友人に誘われてポートライナーに乗り神戸空港近くの花鳥園へ行く。この辺りはまだ空き地があるようです。温泉堀の立て看板もある。園は、大きく吊された数種類のベコニア、フクシア、その他ガラスハウスに花は溢れ、それは色とりどりで見事です。池の鳥類、蓮の花有りで楽しみました。

花の雨

とび出すな道路の文字は花の下
八重桜父さんは児のお迎えに
どよめくはガンバの応援さくら揺れ

車椅子乳母車も見あげさくら舞う
明日までの陶器市有り花の雨
花海棠野草展への曲がり角

病院帰りに万博公園へ
流石に桜祭りと週末で、駐車場探しは大変、桜の下で手弁当を終える頃には雨となる。二人でチューリップ畑を見て、日本庭園の滝までと決めて、桜の下をゆっくり歩く。竹林では筍が顔を出していました。競技場ではサッカーの試合があり大勢の人で、声援も聞こえてきました。ガンバは2－2の引き分けで試合終了とのこと、アナウスで判りました。

御所桜

花冷えや地に触れそうな御所桜
旗ふられガイドに集まる花の庭
朱門より左近のさくら白砂に
蹴鞠の場囲いのありて春の御所
春ショール草木染めです御所土産
流派ごと壺に活けらる春の花

銀閣の入り口塀の椿は高く
山つつじ天辺よりの京の街
京の寺うぐいすを聞く一人聞く

地下鉄で御所の一般公開に行き、バスで銀閣寺へ。哲学の道の桜は見頃でした。