祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

菊花展

2009-10-29 16:37:57 | Weblog

薄紅葉池辺にありて船屋形
ビル街に囲まれし園菊花展
大樟や木陰に花花菊日和

秋雀花の傍での水遊び
秋うらら坂道を行く神戸街
秋の暮れ寄り道もして歩き会



歩き会は神戸の相楽園へ。池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)日本庭園。大樟の樹は樹齢500年とのこと。菊花展も見てきました。会館では入り口に、皇后陛下の震災時のお歌の額が掛かっており、また地元の美術展が開催されていました。
写真の船屋形は、江戸時代姫路藩主が、河川での遊覧に使っていた、川御座船の屋形部分だけ陸上げされたもの。重要文化財(パンフレットより)



時鳥草

2009-10-23 12:20:16 | Weblog


時鳥草小さな花を香いでみる
秋夕陽散歩の犬もその中に
間引菜は今朝の即席漬け物に

束ねては稲刈進む押し進む
豆剣士秋灯もれる体育館
秋夕焼け今日より復帰感謝の日



現在はコンバインで稲の刈取り、籾の脱穀、わらの処理など瞬く間に済みますが、先日見た稲刈りで、一列を一押しで刈り取り束ねる小さな稲刈り機を操作する場面に出会いました。以前はこのような機械だったのでしょうか。
娘が手術後仕事に復帰致しました。感謝の日々です。

写真 時鳥草、収穫した柿。

紅葉さがし

2009-10-18 22:24:58 | Weblog


紅葉を探しに森にソラードに
欅並木秋空に雲ぽっかりと
風の丘枳殻(からたち)の実はひっそりと

束ねられ稲刈りを待つ学習田
学習田案山子は今年も二人です
隣よりあたたかき餅秋祭り




万博公園へ。こすもすの丘や自然学習の森などを歩く。学習の森で稲は半分は刈り取られ掛稲されており、残りは稲の方を括られて、刈れば一束になるようにしてあった。
紅葉探しに行ったのになぜかこすもすの丘には周囲に向日葵が咲いておりました。
ソラードとは(森の空中観察路です)


石榴

2009-10-16 21:59:56 | Weblog


新豆腐裏には長靴伏せてあり
野ボタンの蕾の数本透ける器に
轍あと残し一列稲刈らる

句誌届く机上は石榴の横に置き
壇上に育てし柿の実葉付き物
そぞろ寒棺に添えてブーゲンビリヤ



身内の不幸があり九州へ。家族が庭より花や柿・みかん等、故人が育てた物を壇上へ添えてありました。玄関を覆うように咲いていたブーゲンビリヤです。

秋の実

2009-10-11 21:18:35 | Weblog


荷を解いて丸ごと秋の実を並べ
枝豆の篠山産という枝だもの
栗ご飯にぎりめしにと熱さ包む

絵ごごろがあればと思う爆ぜ石榴
秋桜かまえるレンズの車椅子
立て板の知らせは神社秋祭り



友人より秋の味覚が沢山送られてくる。数えるほどにかならなかったという柚まである。ありがたいことです。早速栗ご飯を炊いて、出かける主人に持たせた。
高槻市のコスモス田に行く。先日の颱風で、倒れた花が多い。集団のカメラマンの中に車椅子の方もお見うけしました。



へちま

2009-10-09 13:39:19 | Weblog


気が付けば放(ほお)ったヘチマに花が咲く
切りとった糸瓜に蔓のび子が下がる
台風や刈り込む野ボタン濃き花も

寝かせたる高き鉢物台風来
台風過濃き花一つ咲く花瓶
ぽっけより零れる種はふうせんかずら

皆様、颱風の被害はありませんでしたか。

9月17日に収穫した糸瓜、玄関に放置していました、気づけば何と花が咲いていたのです。日も当たらないのにです。蔓が伸び花が次々に3個咲きました。一本は刈りとった時に、食べれるか端を切ってみたのですが、すでに繊維が固くなりそのまま置いていた方の糸瓜に蔓が伸びたのです。切ったのも幸いしたのでしょうか。根が無くても、青みがあり重くって、水分に栄養を蓄えていたのでしょう。面白くて机の上に置いてみております。すでに水につけた切り口から色が変わってきてますので、これより大きくなるでしょうか。

写真上9月30日、次は10月9日現在。





秋雨

2009-10-02 17:06:50 | Weblog


静かに降る秋雨京路赤煉瓦
秋灯を消して万華鏡の世界
狛犬の衣に触れては萩揺れる

稔り田を過ぎゆく電車京都へと
彩りを添えて田の畦曼珠沙華
ふうせんかずら肩に触れればぽろぽろと

歩き会は京都の万華鏡ミユージアムへ。大型の壺より覗く万華鏡、舞妓さん人形の頭より覗く物、くらくらする見事な万華鏡を見た後に、赤煉瓦のかべの中京郵便局、京都文化博物館など外観を見物して歩く。降ったりやんだりの京都でした。

万華鏡ミユージアムの入場券と、赤煉瓦の中京郵便局。