祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

浜木綿

2009-07-30 16:59:26 | Weblog


窓辺には大小下がる瓢箪は
室内よりひょうたん見えて目の前に
田水より数歩離れて咲く浜木綿

種用の大きな胡瓜色変わる
手渡たさる八重の夏花誕生日
目離せば忽ち消えて子のかまきり

  

瓢箪の花は上むきに白い花が咲きます。そのままの状態であの瓢箪の姿で花を上にして育っていきますが、それが徐々に重さに耐えきれなくてか、枯れた花が下になり、落ち着きます。育ててみて知りました。

蓮の花

2009-07-29 00:14:14 | Weblog


どの花も雨粒つけて蓮咲けり
黄の蓮を小雨の中で見上げおり
蓮の葉の雨粒そっと転がせり

蒲の穂の濡れて直立水の上
夏萩の風に揺れたる池の端に
風鈴は京家の路地の店先へ



歩き会で、京都の法金剛院へ。皆大輪の蓮の花。苑池や鉢に植えてあります。「蓮の寺」ともいわれるそうです。

麦藁帽

2009-07-24 00:50:44 | Weblog


夏雲のながれる方へバスは行く
路地奥へ小さなプール立てかけて
炎昼や街工場の機械音
増えつづく今朝も生まれて子のめだか

境内の祭の準備粛々と
麦藁帽懐かしき顔近づきくる
紫蘇ジュース真っ赤な色の爽やかさ
お隣と声掛け合ってゴーヤ取り



2種類の鉢植えトマトと、今年生まれで一番大きな朱目高や黒目高たちです。まだ子めだかは生まれています。




「食」より豌豆の話

2009-07-17 21:43:58 | Weblog
私のブログから俳句を抜き出してあるのでびっくり。うれしいこと!。
2009/2/9
「食」

豌豆の話…
「食べなはるか」 言われてきぬさや 両の手に
 今摘みし 莢豌豆の みずみずし  祝恵子 [水煙同人] 


 エンドウは「豌豆」と書く。安土・桃山時代に統一表記になったそうである。(1)
 通常よくエンドウ“マメ”と言ってしまうが、豆なのだから、そんな必要はないようだ。

 青豆は鶯餡、赤豆は蜜豆用の茹で豆でお馴染みだが、豆が成長する前に鞘を野菜として食べることが多い。言うまでもないが、サヤエンドウである。
 しかし、鞘の筋を取り除くのが面倒ということで、もっぱら、緑の彩りを狙った飾り用に少量使う食材になりつつあるようだ。
 サヤエンドウは未熟だが、そのまま育て完熟寸前で鞘から実を取り出せばグリーンピースになる。ただ、絹鞘とは違う品種(2)が主流だ。
 豆ご飯やチキンライスの人気が落ちているせいか、こちらの需要も今一歩といった状態。

 その代わり、サヤエンドウ+グリーンピースの、スナップエンドウ(3)が流行っている。茹でるだけで食べられて便利だし、マヨネーズ好きが多いから、当然の流れかも知れない。

 そして、鞘や豆だけではなく、蔓も食べようということで、エンドウのもやし、豆苗も定番化しつつある。

 そういえば、エンドウはMendelの実験に使われたことで有名。何故、エンドウだったかといえば、花の構造が自家受粉しかできない形状になっているのだ。つまり、昆虫による交雑の可能性皆無ということ。(4)

 ふ~む。

 この植物、並はずれた戦略をとっていると言わざるを得まい。普通は、交雑が発生し易い仕掛けがあるのに、全く逆を行く。
 つまり、人間に交雑してもらうことを前提としている植物ということ。人の歴史と並行して行き続けてきたのである。
 そんな親近感から、「ジャックと豆の木」のような民話が生まれたような気がする。
 話の内容は不条理そのもの。
 「ただぼんやり、ふしぎだなあとおもってながめたなり、すぎてしまえば、・・・、あなたたちは、あいかわらず貧乏でくらさなければならない。だから、豆の木のはしごをのぼったのが、とりもなおさず、幸運のはしごをのぼったわけなのだよ。」というのがご教訓なのだろうか。
 ジャックの冒険心をかったということだが、エンドウも、ヒトに将来全てを賭けたのだから、勇気ある植物と言えそうだ。

 --- 参照 ---
(1) 故相馬暁博士(北海道立中央農業試験場長): 「エンドウ」 http://www.agri.pref.hokkaido.jp/nouseibu/soma/index/endou.htm
  「サヤエンドウ」 http://www.agri.pref.hokkaido.jp/nouseibu/soma/index/sayaen.htm
(2) http://www.sakataseed.co.jp/product/vegitable/data/popdata.html?it_id=00927275
(3) 農水省制定名(「スナック」はサカタのタネの名称) http://www.sakataseed.co.jp/product/vegitable/data/popdata.html?it_id=00927170
(4) Gregor Mendel: “Experiments in Plant Hybridization” 1865 http://www.mendelweb.org/Mendel.plain.html#s2
(5) 楠山正雄: 「ジャックと豆の木」 [青空文庫] http://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/43124_21541.html
(俳句の出典) 祝恵子の俳句ブログ http://blog.goo.ne.jp/suien10/e/49e6e492e991427482c9341c0b0e53a6
(サヤエンドウ/グリーンピースのイラスト) (C) Hitoshi Nomura “NOM's FOODS iLLUSTRATED” http://homepage1.nifty.com/NOM/index.htm

「食」のブログより見つけました。
 私のブログを見て頂いていることに感謝です。ありがとうございます。恵子

百合

2009-07-10 18:41:11 | Weblog
   

百合の香の道行く人を包み込む 
百合花粉シャツにつけおりあわており
もう一本追加の支柱カサブランカ

ぱかっと音したよな今朝の百合ひらく
野ボタンの傍の白花きわだたせ
水草に蛭のつきくる容器中

布袋草に付いてきた蛙らしい卵は消えてしまいました。残念!。2,3匹いる幼魚はメダカにしては少し長細く、他の容器のメダカより成長も早いような。鮒の子なのでしょうか。蛭なのか田圃の溝で遊んだときの、吸い付かれたあの蛭よりは細く小さいが伸び縮しての移動の姿は蛭のようです。それが幼魚よりも数が多いかも。

三本咲いたカサブランカと野ボタン   

カサブランカ

2009-07-07 21:15:08 | Weblog


朝見ればカサブランカは咲いており
開ききり蕾従えカサブランカ
百合に雨たたけど晴るれば香りくる

笹飾る子ら残したる願い吊る
梅雨はげし快気祝いの品届く
マンゴウの認識番号夏の灯に



今日は買えた笹に、先日孫達が作って置いていった輪や、願いを吊し、せっせと、一人で飾り付けをする。
メールに撮り送ると、早速孫達からフアックスで返信が来た。「たくさん飾ったね」とのこと。ほめられたのかな?
待ちに待ったカサブランカが咲きました。マンゴウは写真を撮って気づきました、番号があるのを。

笹の飾り

2009-07-05 23:09:01 | Weblog



子の残す笹の飾りの輪と願い
一番咲き朝顔蔓を伸ばせずに
親子連れ苦瓜切る手軒下へ

鋏持ち初体験のトマト見る
熟トマト笑顔の娘ども手のひらに
時計草夜閉じるとは限らぬもの



孫達が来ました。午前はサッカー試合で夕方より来た子は、お昼寝してきたので元気一杯。堤防で又ボール転がしの一年生。夕食後、七夕の話となり、飾りを作ることとなる。折紙で輪をつないだり、願い事を書いてもらい、明日、私が飾り付けをする約束をした。


紫蘇

2009-07-04 23:14:40 | Weblog


サラダには薄く切っての苦瓜も
窓辺には苦瓜透けて見えており
紫蘇の香をかいで朝餉の準備中

やまももの升売り行商昔のこと
川沿いの車庫にある物モーターボート
夕方の犬の散歩は団扇持ち



友人より山桃が気になるとメールがある。やまももの並木があるよし。誰も取ることなく、踏まれるままになっているのだろうか。小さい時、行商のおばさんが、升で量り売りをしていたことを思い出した。

収穫した1個目のトマト。白木槿