祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

梅満開

2009-02-28 14:13:50 | Weblog
桜芽を城へと徐々に見て進む
雨の日の香り揺らして梅満開
初音きく大きな石垣見あぐれば

薄紅の十月桜にあうお濠
衝立の前に古木の白盆梅
思いのまま紅白咲かす梅の枝
馬酔木咲く堀端をゆく消防車

春の街

2009-02-28 12:32:23 | Weblog
春浅し公会堂に出かけます
春時雨新駅下車し川沿いに
手作りの雛も飾られ書道展

春灯墨濃く一字道の文字
橋幾つ渡って浪速の春の街
ビルにビル映して川面春の風

中之島の中央公会堂へ。友人の書道展へ行く。京阪電車が昨年延長した中之島線(地下鉄)に初乗りする。中央公会堂・図書館・大阪市役所が並ぶ新旧の建物が川と川に挟まれた筋です。

つくし

2009-02-25 09:58:13 | Weblog
卓上の白き器に花菜和え
万歩計電池入れ替え春の土手
幾たびも郵便車に会う探梅

宙返りしてはメジロの梅揺らす
楽しみて斜面を探す春堤
頭出す土筆は黒く立ち上がる


便箋の短き便り春の荷に
春の荷は飛行機便にて届きくる
春の居間紙飛行機の飛ばしあい

歩き会は雨で延期になる。明るい内に堤防へ行ってみる。出ていました、まだ少ないですが土筆さんが。出始めは頭が黒くて摘むのはとまどいますが、傾斜でも草焼しているせいでしょう。

花菜和えにつくしをちょっぴり。

春炬燵

2009-02-22 22:19:53 | Weblog
春炬燵残されている折紙細工
降るまでは河原遊びの子らの春
我が町に彼岸桜を見つけたり

玉太り畑に白菜二つ三つ
桃の花荷台にありて話しゆく
膨らみしこの芽らすべて白木蓮

石垣の深紅の木瓜を抜け土手へ
白梅を揺らすメジロの番いて

あさり汁

2009-02-16 20:17:00 | Weblog
待つ友と再会果たす春ホーム
二ン月や仏間の灯り焼香す
春の日に仏間明かるし花溢れ

もてなさる一つに椀のあさり汁
あっという間時間はすぎて春座敷

春風の出入りは自由自動ドア
菜の花や一時停止のバス発車
この辻の突き当たりは倉春寒し

先日御主人が亡くなられた友人宅へ、九州の友が弔問に来てくれたので久しぶりで三人で過ごす。
写真は家の鉢花。

バレンタイン

2009-02-16 19:47:38 | Weblog
お相伴バレンタインの一粒を
バレンタイン家にも一つ化粧箱
うららかや猫の伸び見るバス待ちに

四年生の孫が初めて作ってきてくれたおじいちゃんへのチョコ。
写真を撮る前に、アレアレ、包み紙や箱は開けられ、送り主と二人で食べてます。私も一つお相伴出来ましたが。。

公園事務所の梅にめじろ。

草萌る

2009-02-13 10:36:41 | Weblog
吊り篭の一つの蕾ヒヤシンス
しばらくはメジロの動きを梅の花
鳥居より土手へ登れば草萌る

紅梅や近づけば鳥揺らし去る
ひなあられ今は亡き子へ仏壇へ
サラダ用水菜のありて小さき株

二月

2009-02-11 23:25:19 | Weblog
金屏風眼に残し庭の梅
梅の花近寄り見つめ仏座像
京に降る春雨少し濡れ歩く

二月やロダンの像の前におり

竹庭の椿の花はしずやかに
連翹の受付に咲く斜に置かれ


2月10日、京都国立博物館へ。お友達に誘われて京都御所ゆかりの至宝展を見に。博物館は初めて、庭にはロダンの考える人の像が黒々と大きい。広い庭には沢山の像が点在している。紅、白梅も咲いている。小雨も降り出してきました。
お昼は近くのホテルに寄りました。裏の竹林がとても綺麗でした。

博物館の庭、八角灯籠と梅の花。この先に考える人の像があります。

春立つ日

2009-02-07 12:45:17 | Weblog
実南天阿吽の像に迎えらる
母さんの園児のお迎え寺の梅
箒目の庭へと続く梅の園

天辺の白梅開き杉に触れ
同じ歌繰り返しおり春立つ日
春の光希望の像の子らと鳩
二股に別れ伸びゆく芽吹く枝

訃報聞き急ぐ春空ふと見上ぐ

同級生の友人が御主人の訃報を知らせてくる、驚き急いで出かける。ご冥福をお祈り致します。
帰りは駅まで歩く。歩数計は1万歩、5キロくらいは歩いたことになる。川沿いや、路地を抜けて、お稲荷さん、寺、公園など新発見をしてくる