水着

水着の子ら屋上におり声追えば
凌霄の枝垂れる壁を子ら帰る
アガパンサス絡まる小さな蔓も活け

軒下のキューリいぼいぼ今朝も取る
ぼんやりと白百合見つめ通夜席
告別式釣りのお仲間六月末

ふたいとこである方の突然の訃報をきく。子供達が小学生の頃より釣りを教えてもらい、家族で淀川の釣りを楽しませていただいた。寂しくなりました。

青葉光

いい風を紫陽花寺でいただいて
深山の寺に老鶯奥の院
青葉光せせらぎ広がる音を聞く

一本の額紫陽花を活ける筒
姫女苑地蔵に手折る仲間がいて
風受けて朱印賜る青葉寺

６月２６日歩き会で京都の西国二十番札所善峯寺へ行く。
天然記念物の樹齢６００年の五葉松、横に這う松で、１５メール有るそうです。
重要文化財の多宝塔など。広い山寺を歩くと言うよりは登る。今は紫陽花が１万本とか。崖を咲き上がってるて景色です。
JR向日町駅下車、バス善峯寺行き。

夏の畑

駅までの夜道時には夏蛙
アガパンサス蔓からませて夏空へ
水たまり夏つばめの影すばやし

梅雨の晴れ朝から玄関日曜大工
長靴の杭に干される夏の畑

子めだか

雨降れば凌霄の花浮いて見え
角度かえ子めだかの数何回も
小さめの鮎は唐揚げ香ばしく
遅出する夫を残して梅雨寒し
ひまわりの逞しく立つ子の団地

夏シャツ

夏シャツの替えを余分にバックへと
ひまわりや親は迎かえに園の五時
手を伸ばし窓よりもぎる初キューリ

夏集い

夏集いテーブル行き来国言葉
また一つ訃報を知りぬビール泡
さくらんぼ子供に返る皆の顔

さくらんぼまたの約束玄界灘で
夏ホーム上り下りと別れゆく
梅雨晴れや新大阪は２７度

新大阪のホテルで関西在住の中学同窓会がある。今までに一番少ない出席者でしたが、和気藹々と年一回の出会いを楽しみました。しかしお亡くなりになった人もあり心が痛みます。デザートのさくらんぼがつやつやと色を添えてくれました。

揚羽蝶

花一つ待った甲斐あり月下美人
咲きました月下美人と居間におり
冷や奴薬味は日替わりのせて出す

揚羽蝶篭で青虫蝶となり
みかんの葉せっせと与え揚羽となる

予定より１日遅れて月下美人が咲きました。Uターンした蕾の先が平行にならないと開きませんね。一晩中香りを楽しみました。
メールで画像を送った内の一人の方の返信に、美しすぎて悲しく感じますと有りました。

月下美人

今宵待つ月下美人の訪れを
月下美人もう咲くころよ居間に置く

父の日よ試合の子らは体育館
梅雨晴れに夫と連ねて隣町

月下美人の蕾を５／２６日に見つける。６／１２日、１８センチくらい真下に伸びる。１３日上へUターンする。Uターンして４日くらいに開花とか、今日咲くのかな。もう一鉢にも蕾がついたところ。昨年より半月早く咲くようです。
写真は今朝５：４０分

氷菓

からすの子解かれし巣場所に来ては鳴く
氷菓持つ四人の子らはみな笑い
サボテンの納屋に吊さる幾鉢も

キューリ・紫蘇話ながらにもいでいく
上りゆく夏蝶風とたわむれて

近くの高いクレーンで巣作りしてるからす親子の早朝からの鳴き声がしないと思い、外をみあげると、無い、巣が無くなっていた。からすの子も近所の屋根や電線に留まったりしていた。よく辛抱していた会社（だと思うんです）、機械は動き出したのだろう。梅雨前に親離れするように自然界は上手くできているな～と感心する。昨日梅雨入りでした。

夏萩

月下美人蕾は下へのびてゆく
ロータリー真中にさつきまわるバス
夏萩のゆれて村の鐘突堂

星空のコンサート開く七夕の日
ナツツバキ蕾まん丸花白し
テント張りさつきの土をほぐす人