祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

はす

2019-07-25 08:04:58 | Weblog







葉より葉へ蓮の水滴すべり落つ
雨降れば傘を斜めに蓮の池

葉の陰に隠れて蓮の咲いており
花びらのすぐに散りそで傾ぐ蓮

黒とんぼ止まる瞬間じっと待つ
池までと決めてゆっくり梅雨最中




夏のバラ

2019-07-20 18:53:11 | Weblog






駅待合身を乗り出してつばめの子
蝉の鳴き声はじまり雨は小雨に

夏薔薇や民芸館へ足は向く
青梅雨やちょっと池へと手をつける

民芸館庭に回れば鉢にメダカ
夏薔薇のアーチ抜ければ庭園へ















植田

2019-07-14 10:40:25 | Weblog











瓜に藁保護され畑に育ちおり
サーフインの板立てかけて小料理店

オクラ切る包丁にぬめりつけながら
鬼百合は路肩にバスの揺らし走る

童話めくれば懐かしき夏灯し
植田には肥料撒く人田の真中

梅雨ぐもり

2019-07-14 09:44:00 | Weblog




 



梅雨ぐもり朝に歩けば訃報入る
草陰もおおいに揺れて朝の土手

白百合や義姉の御魂にささげんと
たちあおい風に揺らぐをまかせおり

竹板のツツカケ軽し夏の庭
玉ねぎの車庫に吊るさるネットの重さ


  

最後の百合はカサブランカ。真っ白も香りもいいものですね。

下の写真チロリアン、アブチロンは同種で、いろんな色がありそうです。
アブチロンの葉は斑入りで面白いですよ。










とんぼう

2019-07-05 08:15:53 | Weblog








我が身こゆ山ユリの花雨に咲く
雨やめば百合の香りの近ずきぬ

検診終え帰れば百合の花の増え
雨宿りしているトンボ朝に会う

お中元淀川越えて守口へ
百日紅瓦の天辺透けて見え


   

最後の百合は山ユリでした。香りがいいですね。

とんぼうの雨宿り、近ずいても逃げません、あまり見ない色です。
調べてみたら、アキアカネ(あかとんぼになるらしいです)









あじさい

2019-07-01 11:10:44 | Weblog









地に這うて紫陽花朝の露をつけ
連れ添って日傘森の奥へと進む

東屋で山紫陽花の風を受く
氷水と木陰が馳走園歩き

囲いより張り出すあじさいよけ歩く
子の一人あなべるの白色に寄る


   

万博の紫陽花園へ。スイレン池はまた次回に行くことにします。