秋彼岸

　　




打ち掛けの色池に映え秋の鯉
寺の猫遊んでくれて秋彼岸

石垣に添うて並んで彼岸花
どんぐりの先客に並べられた列

秋彼岸目白の声の響く森
虫の鳴く公園句座の集いあり


　　　　　

義姉のお参りへ慈眼寺（ じげんじ）へ、（大阪府大東市野崎にある寺院　野崎観音）。花婿さん花嫁さんの写真撮影を見ながら段を上りお参りしてきました。
雨に洗われたカラーのマンホールの蓋が綺麗です。野崎参りの歌でお馴染みの光景です。今、流行っているらしく各地のマンホールのカードが何処かでもらえるらしいですね。

萩の寺

石仏あちこち座して萩咲けり
雨の萩雫受けては庭巡る

琴の音の静かに流れ白き萩
語らいの相手も居なく萩の寺

子規の顔軸に掛かりて獺祭忌
隠れたるお百度石よ萩枝垂る






　
「ほろほろと石にこぼれぬ萩の露」正岡子規の石碑があります（下の写真）東光院です、萩の寺で有名です。他にも沢山の碑があります。雨に琴と尺八の演奏を聞きながら、庭めぐりです。

秋落葉

公園の童謡の椅子秋落葉
秋の夕散歩がてらに路地歩く

活けらるる花器の一つに吾亦紅
棕櫚の木は高し秋雲は遠し

もち米を添えあり売り出し炊飯器
タデの花通園する子の見え隠れ

　　　　

秋の古都

九月には友らと会えて古都の街
能舞台の板の間ありて秋館

秋展示香り遊びの匂い袋
中庭の花問えば七草藤袴

鉢の水静かに打たれ秋驟雨
座して聞く宮家の家系秋灯し






　　　　

平安女学院大学　有栖館　有栖川宮旧邸（京都市上京区烏丸下立売西入）特別公開。元気になられた歩き会の方の呼びかけで、
出かけてきました。地下鉄烏丸線丸太町下車。

赤とんぼ

赤とんぼバンジージャンプで子ら跳ねる
秋暑し森まで聞こゆイベントの声

一花にいま半分は陰芙蓉咲く
酔芙蓉ここまでと決め引き返す

木槿咲く一重二重と色を変え
秋晴れや血管年齢量ります



　　　 　 　

子供たちは勇敢ですね。万博公園です。
上から二番目の花は、セイヨウニンジンボクというそうです。青紫の花で、背はまだ高くなりそうです。イベントがあり、テントで血管年齢を調べてもらいました。
年齢より上の数字でした。暑くて沢山汗もかいて歩いたから、と言ってくれ慰めてくれたのかな？樹々の下では涼しい風にほっとします。
エキスポｼﾃーにできた観覧車が映っています。

稲田

稲に水あれば水路にフナが来る
雷雨きてしばしの止み間に虫の声

下げ帰る冬瓜３個の重さかな
トンボ飛ぶイベント会場ビル空間

この木槿未だに閉じず宵の口
立ち話ふと見あぐればカリンの実




　　　

朝顔や、サツマイモの葉や花を我が物顔で食い荒らすばったですが。まあいいかとほっています。

秋の空

離陸する旅する思い秋の空
秋曇り展望台で背伸びする

展望台花は揺れおり女郎花
旅立ちの飛機はユータン秋雲に






モノレールで伊丹空港へ。ちょっと旅する気持ちを味わいたくて。
最後の写真は、でいごの花でしょうか。沖縄や奄美の夏の花ですよね。