風光る

畦道で語ろう一時風光る
春の光咲く野の花を輝かす
のどけしや田圃の中に鳥といる

連翹やさらさら流る水音たのし
学校の自転車まばら春休み
神木に囲まれ静寂春神社



整形への通院はお隣の茨木市へ。前回は雪の日でしたが、この日は春の陽気さに、待ち時間を一時間ほど歩いてみました。田圃、山の神社、高校、運動施設等あり、散歩されてる方との語らいありで、たのしんできました。

蜂須賀さくら

彼岸には京路の寺の数カ所を
青空の広がり三月歩き会
供火持ちて乗客彼岸京都行き

さきがけて蜂須賀さくらは青空に
春の日や暗き御堂の仏さま
春うらら大石垣の続く路/font>

　　　


歩き会は京都の京阪七条から歩き豊国神社へ。それから河原町まで歩く。豊国神社の御祭神は豊臣秀吉公。（東山区大和大路正面茶屋町）
大石垣が続く路は９百メートルあるらしい。こちらの開運絵馬は瓢箪型。沢山願いが下がっておりました。一本の蜂須賀桜が咲いていました。山桜と寒緋桜との自然交配だそうです。ピンクで青空にとても爽やかでした。「国家安康　君臣豊楽」と書かれた大鐘
、字は見えませんでしたが。御朱印です。

いぬふぐり

朝は歯科今は一人で土筆摘む
草の間を伸びて土筆は顔を出す
いぬふぐり尺八の音はふるさとを

春の野や黙々と吹く尺八を
揚雲雀飛行機雲は線をひく
ぽんぽんと聞こゆる舟音春河川




河川敷で尺八を練習する男性、座り込んで何回も何回も彼の練習曲の「ふるさと」を聞く。長閑な時を過ごせる幸せを思い、東北の大地震で多くの犠牲者の方を思い、心が痛みます。ご冥福をお祈り致します。

卒業子

地震のお見舞
東北、関東地方の皆様、地震のお見舞い申し上げます。
余震が続いております。他の大きな事故も発生しております。
無事に、暮らせる時が一日も早く来ることをお祈り致します。


卒業子一本の花抱き帰る
今朝開花うつむいている黄水仙
菜の花を鏡に映し美容室

ジグザグに傾斜のぼりて摘む土筆
初蝶のゆらりゆらりと黄を揺らし
腰のばす雨雲広がる春の土手

三月

春の日やビル街をゆく豆腐屋さん
厄よけの幟はためく梅神社
屋根に乗る阿吽の像よ春の空

室食のメニューのシチュー春の昼
春の川群れ浮く鳥を車窓より
三月のカレンダーに記す退院と



予想外の救急入院の三週間でした。大方毎日通い、検査・シャワー時に、近くを歩いたりしたときには、自転車の豆腐屋さん、金魚屋さん、天神様と初めての場所との出会いでした。皆様に感謝の思いで一杯です。

雛祭り句会

■雛祭ネット句会入賞３月３日■
　
【銅賞】
★初摘みの土筆を持ちて病室へ/祝恵子
入院していれば、季節のもの、戸外のものがうれしい。
初摘みの土筆に春が来たことが共に喜べることであろう。
　　　（高橋正子先生）


【高橋信之先生特選/７句】
★初摘みの土筆を持ちて病室へ/祝恵子


投句
山の手の路は急坂探梅行 　　 　　 選　藤田洋子さん
春の風頬にあたればまだ痛し
初摘みの土筆を持ちて病室へ 　　 選　柳原美知子さん


嬉しい銅賞と特選をいただきました。ありがとうございました。賞品の色紙、正子先生の句が届きました。

沈丁花

畑中に彩を付けおり紅白梅
病室にメールで送るお雛さま
すみれ草屈み込んでる花目線

春灯し自販機列に地蔵さま
沈丁花今朝は良いこと聞けるかな
雲雀鳴く輝く朝日受けて鳴く

　　

写真　家の鉢花たち。下の左は白のエリカ、もう少したてばピンクになります。真ん中は同じエリカの赤、可愛い小さなすみれです。

土筆

春の風頬にあたればまだ痛し
春の日を閉ざし点滴一人部屋
初摘みの土筆を持ちて病室へ

一人居の土筆は両手に余る
病人にいたわられおり春灯
いただきし椿の二本指の間に

　

主人が病院にお世話になって１０日以上が過ぎました。病院通いの毎日。暖かな日があり、朝早めに堤防にいつて見つけました。春ですね。土筆が顔を見せてくれていて天道虫にもあいました。