稲の花囲まれている学習田
稲の花故郷を向くさくら号
鶏頭や畑には白き如雨露置き
オミナエシ園舎に声無く日曜日
秋の田に猫それぞれの顔を見せ
傘に入れ雨の木槿の揺れを止め
添削
高橋正子先生
●祝恵子
【原句】稲の花故郷を向くさくら号
【添削】稲の花故郷へ向かうさくら号
「故郷へ向かう」とすれば、さくら号に動きが出て、稲の花もさくら号も生きいきとする。
稲の花咲く故郷を生きいきと思う。
稲田は高槻市での景です。時々出かけます。広々とした田の青を見ると気持が落ち着きます。今回は子どもたちの植えた田んぼを探しに行ったのですが、
違う場所での猫さんとの出会い、居るのですね水田に猫さんも散歩?。稲が稔れば子どもたちの作品の案山子をまた見に行きましょう。
最後の写真はわが町の想定浸水深がはりつけあるのを見つけました。
猫じゃらしふと思われる故郷のこと
地蔵盆張り出しのあり尼の寺
たでの花軒下に届く勢い
夕月の高し散歩の畔の道
新涼の風送りたや夕涼み
祭り曲炭坑節の始まりぬ
デイリー句会
●祝恵子
猫じゃらしふと思われる故郷のこと★★★★
「猫じゃらし」は、秋草のなかでも風情が楽しく、野道を歩けばどこに
でもある。遊びの少なかった時代、猫の鼻先へもっていって猫をじゃら
したこともあるだろう。故郷のことが、ふっと思い出される秋草である。
(高橋正子先生)
好きな句
桑本栄太郎様
★猫じゃらしふと思われる故郷のこと
故郷はここでは(さと・・・実家のあるところ)の意のようですね?
秋風が立ち、物寂しい思いの時は誰でも故郷を想うようです。僅かの風に
でも揺れる猫じゃらしの季語が、もの思いを誘って詩心を誘います。
写真下二番目、オクラの赤紫色、花屋さんで見たことはありますが、茎まで赤紫なのですね。
添削
高橋信之先生 ++ ..2013/08/11(日) 08:49
【原句】手に抜きしばかりを下げて夏大根/祝恵子
【添削】夏大根の抜きしばかりを手に下げる/祝恵子★★★★
「夏大根」は、季語であり、一句の主題であるので、上五に置いた。「抜きしばかりを」は、「夏大根」の新鮮さを大事にして、そのままを中七に置いた。
原句では、「抜きし」と「ばかりを」が上五と中七とに分断された。この句は、写生句だが、生活をリアルに詠んで、よい生活からよい句が生まれた。
むらさきの薄さを見せて式部の花★★★★
新しき命を溜めて泳ぐメダカ★★★
早暁の音に始まり鵙の音も
ふとみれば白く咲かせて韮の花
白桔梗弾く寸前見つづけて
畑の井戸囲んでおりぬ稲の花
食べ比べ氷菓の後に宿題も
八月の誕生祝い渡す子へ
デイリー句会・
●祝恵子
畑の井戸囲んでおりぬ稲の花★★★★
畑の井戸は旱のときの灌漑用であろう。旱の続きの猛暑の夏も終わり、
無事稲が花をつけている。いよいよ、稲は実をつけ、熟れて実りのときを
迎えるのだ。(高橋正子先生)
今朝は早朝より鵙が鳴いていた。今までどこにいたのやら。
長男一家は八月生まれが三人いる。女の子が私が集めている耳かきを忘れずに、私の誕生祝いにと持ってきてくれた。メッセージを添えて。
くまもんです。いただいたり集めた耳かきは、80本はあるだろうか。場所を取らないのがいい。こっぷ5個に収まっている。このくまもん
一番見えるところに差してある。
写真は高槻市の堤防より生駒山を。