祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

黄金桃

2013-08-29 11:12:36 | Weblog


届きくる黄金桃の香り満つ
二学期は始まる頃よかくれんぼ
祭り中止子ら公園を去りがたし

朝顔の今迄にない色を見せ
対岸の音のみ響いて遠花火
学習田秋の燕のまだ残る



 

学校はところにより二学期が始まっているようです。
紫式部が今年は枝が延び枝垂れて花が咲き実になりそうです。写真はうまく撮れません。

稲の花

2013-08-26 09:20:16 | Weblog


稲の花囲まれている学習田
稲の花故郷を向くさくら号
鶏頭や畑には白き如雨露置き

オミナエシ園舎に声無く日曜日
秋の田に猫それぞれの顔を見せ
傘に入れ雨の木槿の揺れを止め




添削
高橋正子先生
●祝恵子
【原句】稲の花故郷を向くさくら号
【添削】稲の花故郷へ向かうさくら号
「故郷へ向かう」とすれば、さくら号に動きが出て、稲の花もさくら号も生きいきとする。
稲の花咲く故郷を生きいきと思う。




稲田は高槻市での景です。時々出かけます。広々とした田の青を見ると気持が落ち着きます。今回は子どもたちの植えた田んぼを探しに行ったのですが、
違う場所での猫さんとの出会い、居るのですね水田に猫さんも散歩?。稲が稔れば子どもたちの作品の案山子をまた見に行きましょう。
最後の写真はわが町の想定浸水深がはりつけあるのを見つけました。

猫じゃらし

2013-08-23 10:43:45 | Weblog


猫じゃらしふと思われる故郷のこと
地蔵盆張り出しのあり尼の寺
たでの花軒下に届く勢い

夕月の高し散歩の畔の道
新涼の風送りたや夕涼み
祭り曲炭坑節の始まりぬ



デイリー句会
祝恵子
猫じゃらしふと思われる故郷のこと★★★★
「猫じゃらし」は、秋草のなかでも風情が楽しく、野道を歩けばどこに
でもある。遊びの少なかった時代、猫の鼻先へもっていって猫をじゃら
したこともあるだろう。故郷のことが、ふっと思い出される秋草である。
                    (高橋正子先生)


好きな句
桑本栄太郎様
★猫じゃらしふと思われる故郷のこと
故郷はここでは(さと・・・実家のあるところ)の意のようですね?
秋風が立ち、物寂しい思いの時は誰でも故郷を想うようです。僅かの風に
でも揺れる猫じゃらしの季語が、もの思いを誘って詩心を誘います。





写真下二番目、オクラの赤紫色、花屋さんで見たことはありますが、茎まで赤紫なのですね。

花冠俳句添削教室

2013-08-19 08:31:34 | Weblog


添削
高橋信之先生 ++ ..2013/08/11(日) 08:49

【原句】手に抜きしばかりを下げて夏大根/祝恵子
【添削】夏大根の抜きしばかりを手に下げる/祝恵子★★★★
「夏大根」は、季語であり、一句の主題であるので、上五に置いた。「抜きしばかりを」は、「夏大根」の新鮮さを大事にして、そのままを中七に置いた。
原句では、「抜きし」と「ばかりを」が上五と中七とに分断された。この句は、写生句だが、生活をリアルに詠んで、よい生活からよい句が生まれた。

むらさきの薄さを見せて式部の花★★★★
新しき命を溜めて泳ぐメダカ★★★


2013-08-17 09:08:58 | Weblog


早暁の音に始まり鵙の音も
ふとみれば白く咲かせて韮の花
白桔梗弾く寸前見つづけて

畑の井戸囲んでおりぬ稲の花
食べ比べ氷菓の後に宿題も
八月の誕生祝い渡す子へ



デイリー句会・
●祝恵子
畑の井戸囲んでおりぬ稲の花★★★★
畑の井戸は旱のときの灌漑用であろう。旱の続きの猛暑の夏も終わり、
無事稲が花をつけている。いよいよ、稲は実をつけ、熟れて実りのときを
迎えるのだ。(高橋正子先生)






今朝は早朝より鵙が鳴いていた。今までどこにいたのやら。
長男一家は八月生まれが三人いる。女の子が私が集めている耳かきを忘れずに、私の誕生祝いにと持ってきてくれた。メッセージを添えて。
くまもんです。いただいたり集めた耳かきは、80本はあるだろうか。場所を取らないのがいい。こっぷ5個に収まっている。このくまもん
一番見えるところに差してある。

写真は高槻市の堤防より生駒山を。

盆参り

2013-08-14 08:50:26 | Weblog


供菓買って我家用には水羊羹
供菓持って田道通れば蜻蛉スイッ
遺影にはいつもの笑顔盆参り

国ことば飛び出し笑う盆の席
家ごとの風鈴音色の違いあり
夕暮れて木槿の花は眠り落つ




高槻市の田んぼや花です。夕方自転車で青田の風を受けてきました。

ハイビスカス

2013-08-10 08:50:30 | Weblog


ハイビスカス連日咲いて鉢にあり
木漏れ日て冬瓜肌を光らせる
とうがんのズシリ重さを蔓支え

オクラ花咲けば実の付く3.4本
月下美人瓶に広げてリカー漬け
新しき靴の一歩よ秋きたる



■デイリー句会■
主宰:高橋正子先生(花冠代表)
●祝恵子
ハイビスカス連日咲いて鉢にあり★★★★


新しき靴の一歩よ秋きたる★★★★
新しい靴をおろし、一歩を踏み出す。新しいものを履く快い緊張が
ある。新しい季節、秋も同時にやって来た。(高橋正子)




先日、青空市で買ったハイビスカスが花を咲かせています。このミニ冬瓜、高さは手のサイズくらいですが、重そうです。さて収穫時期はいつごろでしょう。

八月

2013-08-07 08:56:00 | Weblog


健診の帰りにもらううちわ持つ
秋近し健診後の紅茶かな
モビールの海の色してなお涼し

八月の予定の一つ済ませゆく
青空市早くも梨の盛られあり
前篭に買われし夏花帰りゆく





健診後の安心から、お店へ寄る。窓の苦瓜の2、3本が、涼しく見えます。

真夏の古民家巡り

2013-08-01 09:31:11 | Weblog


長屋門軒下に吊らる玉ねぎを

 飛騨白川合掌造りの二階
うちわ持つ語り部の指す蚕棚

胡麻の花古民家道の一隅に

茅葺の高倉造り芭蕉の花
夏の池風車の風はいつ回す
水遊びする子は自転車乗りいれて  





服部緑地公園の日本民家集落博物館へ(大阪府豊中市服部緑地)3万6千㎡敷地内に12棟の民家が集まっている。今回初めて飛騨白川合掌造りの急な階段を上り二階を見せていただく。窓からは涼しい風が入る、見下ろせば、桑の樹がある。一巡りしてもう一度寄ってみると、その桑の葉は切られていた。飼っている蚕がもう必要としないからとのことでした。