祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

曼珠沙華

2009-09-27 17:45:05 | Weblog


破裂せしゴーヤの種の朱いこと
曼珠沙華鉢に咲かせる家のあり
曼珠沙華巾着田より来るメール

タクシーもカーナビつけてる秋の街
葡萄試食よりどりみどりとはいかず
ご縁にて和歌集借りて稲の道


ご近所の方より立派な歌集をお借りしてきました。存じ上げない方の本です。巡り巡って私の句集もこのように知らない方の手元にあるのかもしれません。
歌集の題の紅型(びんがた)とは、沖縄を代表する伝統的な染色技法の一つとのことです。

糸瓜

2009-09-17 13:56:42 | Weblog


引き寄せれば糸瓜の一つ種こぼす
ヘチマ棚崩してどさり袋詰め
ヘチマ三つ並べていびつ収穫す

にがうりの小さきものも絡みおり
秋空の見えて開放窓に寄る
黒き粒拾い集めるヘチマ種

さっぱりとなった軒下。心配していた電話線を登って二階に達していたヘチマ2本、線の故障もなく採れました。結構重い。友にやってみようと言っていたヘチマ水は、苦瓜とへチマのからまりでややこしくて、結局は根負けして根から切ってしまった。さてこの後はどうしましょう。


木槿

2009-09-16 11:54:53 | Weblog


木槿咲く園より子らの声しきり
冬瓜の傍に柄杓の下がる畑
田の隅のカンナ見上ぐる空にあり

日は沈む秋雲明るさ残しつつ
橋真中ボートのかけ声秋の風
つるべおとし往路の橋は灯されて



夕方の歩きで、日が短くなったことがわかります。この頃は近くの淀川の橋(仁和寺大橋)を渡り往復してきます。涼しいというか寒いぐらい感じる時もあり、夕陽が沈みゆく景色に見とれてしまいます。


瓢箪

2009-09-11 12:49:34 | Weblog


千成の瓢箪くきっと茎を切る
瓢箪を並べて大小おかしくて
大小の瓢箪並べ上がり口
重しつけ瓢箪沈め水の中

赤とんぼ群れるあたりをめざしゆく
寿司店の大壷にあり吾亦紅
吾亦紅婚の決まりし娘とみつめ


糸瓜

2009-09-07 19:05:30 | Weblog


九月入るまたも咲き出し月下美人
今朝の汁糸瓜の白さ刻み入れ
食べ時を逸して糸瓜下がりおり

稲田より白鷺飛び出しかるく飛ぶ
長く伸びオクラは今は茹でられて
オクラ食ぶもう終わりねと言いながら

 

苦瓜と共に軒下に植えた糸瓜、長い物は7,80センチになっている。食べれると聞き、30センチくらいのを取り、皮をむきみそ汁に入れてみた。とろりとして美味しいのです。電話線に沿って伸びているのがあるのですがどうでしょう、少し太り気味、もう食べるには遅いかな。

高槻市の田圃にいた鴨としろさぎ、変わり時計草(ちぢれています)。稲田の横の田には、こすもすの芽がでていました。