苦瓜

苦瓜の初取り指図す夫のいて
夏苗をピンポン鳴らし置いてゆく
シャワー浴ぶ路地路地まわり四千歩

布袋草何やらてらてら卵つく
軒下に暑さを避けて土作り

先日のブログを見たと、笑いが止まらない様子で電話をくれた友がいた。「めだかの母さん、元気ですか」とのこと・・・どうも私のことらしい。
今回もめだかが生まれるであろうというお話を。水路を管理している方から今年も布袋草をいただいた。どんな魚が生まれるか嬉しみなのですが、今回は、蛙らしいとろんとした卵が付いている。何だかプラスのお楽しみ付きになりました。

軒下の苦瓜と青瓜の花。(訂正、糸瓜の花でした）

紫陽花祭

　　　　　

せせらぎの流れに四葩開花する
七変化友は先へと移動する
板に句の披露のありて紫陽花祭

歩き会冷茶たちまち空となり
バラの香の残る園をばよこぎりて
七月の行き先を決め昼餉する



歩き会で千里万博公園へ。紫陽花祭・ラベンダー祭・ルピナス祭の幟があったが、ルピナスの花はもう終わり、長い豆が出来ていた。これが種なのでしょう。６月２日に一人で行ったときは、大変綺麗に咲いてました。

凌霄花

最高に暑き館内子ら試合
応援のしがいのありて夏試合
お湿りもからっと上がり旱梅雨

植田風帰りは気楽に口笛を
楕円形タイヤの影連れ夏帽子
夏草と薊を手折り坂下りる
寺近し塀より溢る凌霄花



高槻市の体育館へ。中２男子と５年生女子の空手試合の応援へ。お陰様で何とか上位に入りました。
５年生女子の空手試合。

老鶯

ぷちとまと指さしている幼き子
鉢植えの白い球切る七変化
一本を切れば弾いて七変化

夏鶯河原で聞かすゴルファーへ
夏薊鋭き棘葉取る数本
夕風に吹かれておれば老鶯の

月下美人

パソコンの傍で咲き出す月下美人
百合の花一色だけの美容室
田より見れば家並みの窓にあるスダレ

青臭さは葉に触るるだけのトマト
夏帽子滑り台へと走りゆく
夏雲雀石碑はよいとまけ千本つき歌

今のところ一本だけ、月下美人が咲きました。昨年は５～７月までに二鉢で、十数本咲きましたが、今回は又咲くのでしょうか。心配。一本でも香りは強いですよ。
月下美人と高橋信之先生の句「雲雀揚がる沖より風の吹く空に」の額です。

田植え

水路いま水は豊富に田植え待つ
勢いのありて雲雀の夏の土手
さやさやと欅の風の涼しけり

器には家の夏花浮かせおり
泰山木花は錆色落花色
どの槽も南天花の降り注ぐ

花菖蒲

惜しげなく切っても持たさる花菖蒲
ルトベキア抱きし腕の夏の花
壺にさし開き切ったる花菖蒲

紫蘇間引く揉めば確かな香りあり
軒下のまだ濡れのこる梅雨の入り
府道にて軽トラ早苗を運びゆく

ルピナス

鴨の目とじっと会わせて菖蒲園
花菖蒲摘む人のいて水濁る
逃げもせず夏鴨時時目をつぶり

夏つばめ空間広し千里山
サイダーも氷菓もありて寄り道す
マロニエの木陰の風にルピナスの列


万博公園のルピナスと日本庭園の菖蒲園にて。