黄金桃

足場組む下からニガウリ登りくる
菊の苗並びて光を受け育つ

桃届く黄金色して葉を添えて
稲の花充分満る水の嵩

土手に一人秋雨あがり佇みて
虫の音や挨拶した人遠ざかる


　　　　

冬瓜

軍手で切る冬瓜の重さと痛さ
切り戻す花は秋花となり咲く

一本の甘藷は袋に蔓伸ばす
数本の虫取り網は玄関に

地蔵盆尼寺の中灯の燈る
稲の花歩き仲間の一人逝く


　

今年の鉢植えのミニ冬瓜は1個だけです。1700グラム。ナスはご近所さんからの頂き物。繁っていた野菜類は切り取り、今はオクラとシシトウが残るのみです。支柱には朝顔が上り咲いてますのでもう少し置いておきます。
苦瓜も大方終わりですが、日除けのため残してあります。

秋暑し

秋はじめシャボン玉は宙を飛ぶ
誰か吹くシャボン玉うまれ残暑かな

ムーランルージュひまわりの名ですチョコの色
花の先木陰は八月椅子目指す

ひまわりの真中におりて秋暑し
秋の夜は公園で待つイルミネーション





万博公園へ。
イルミストリート
桜並木の下の東大路、イルミネーションで装飾された夜が楽しそうです。17時頃から点灯されるようです。

お盆

国ことば流れるように盆の席
何時見ても遺影は若し盆の居間

ろうそくと線香を買い盆の寺
アナウンスの高温注意盆参り

鬼灯の供えられたる無縁墓
盆参り線香の煙に迎えられ




近くのいとこ宅にお盆参りをして、午後より天王寺の一心寺さんへお参りに行く。帰りは天王寺動物園横を通り、通天閣など、お決まりのコースで回り帰る。

片陰

　

紅蜀葵黄蜀葵咲き見てうれし
布袋草水いる鉢にある存在

人も皆同じ片陰選りてゆく
日焼けした少年ら元気下車しゆく

夏の果て見渡す夕暮れの堤防
初秋や通院バスを待つ時間


　　　　


紅蜀葵は、もみじあおい。黄蜀葵は、とろろあおいともいいます。下の写真の1番目はオクラの花です。4番目は落ちたミニトマトに芽が出てきました。この暑さで、きえてしまいましたが、、。
前後しますが、2番目の花は夏水仙でしょうか近くで咲いていました。夏水仙やひまわり、群れて咲いている万博に行ってみたいですね。

花冠8月ネット句会

■２０１５年８月花冠立秋ネット句会■
入賞/１２名２１句

【金賞】
★吊忍風を招いて売られおり
「風を招いて」が吊忍の本質を言いあてて涼しそうだ。吊忍自体に風を招く
性質があると思える。風に吹かれているのではなく、風を招いているのだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（高橋正子先生）

【高橋信之先生特選/８句】
★吊忍風を招いて売られおり

【高橋正子先生特選/８句】
★陶器市神官の撒く水しぶき
★吊忍風を招いて売られおり

選句
「水しぶき」に 桑本栄太郎様、 河野啓一様。「吊忍」に 桑本栄太郎様、谷口博望様、佃　康水様選句戴きまして
ありがとうございました。


立秋ネット句会投句 (祝恵子)
2015-08-06 12:21:27

★陶器市神官の撒く水しぶき
★鷺草の御神紋の寺花咲かす
★吊忍風を招いて売られおり

高橋信之先生、正子先生、8月ネット句会の開催をありがとうございます。「吊忍」を金賞にお取り頂き嬉しく
ありがたく感謝です。正子先生の素敵な句評により句が引き立つ思いです。ありがとうございます。
選句戴きました皆様ありがとうございました。

　

オクラ

初オクラ斜め切りしておかか載せ
酷暑くる免許返納誕生月

絵手紙展はみ出すスイカの字を読みぬ
免許取る孫は他県で夏合宿

地区清掃済ませ夏のドライブへ
幼子は寝れば天使よ夏の居間






私は車の免許証を返納し、運転経歴証明書をもらいました。証明書として使えるみたいです。大学生の孫はバイトで稼いで夏休みに免許証取得へ。
義姉の孫夫婦が赤ちゃんを連れて帰省の前に、会いに来てくれました。ドライブの計画をしてくれてましたが、あまりの暑さに食事だけ済ませ我が家へ帰り、涼んでいました。十カ月前なのに伝え歩きしています。歩くのが早いのかな。可愛いです。

　

朝顔

起きるたび朝顔増えて咲く朝
落ちゼミを拾い野菜の支えへと

ニガウリの漬けもの添えてソーメン出す
ピンポンと鳴らし苦瓜お隣りへ

プールの子学校正門信号待ち
葉より葉へポツポツ雫夏の雨

　　　　　　

阪急電車に乗ったらこういう車両にあいました。京阪電車やモノレールは華やかな車両が走ってますが。