さくら

機関車やひかり号あり基地の花
ぼちぼちと花見客は増えてゆく

鶯の声は対岸よく響き
鯉は百群れて春川列をなす

モノレール桜を入れてシャッターを
自転車は花のトンネル押してゆく

新幹線鳥飼基地の桜公園です。花見客の少ないうちにと朝出かけました。
川沿いにあり、乗込み鮒は季語にありますが、鯉の大群を見たのは初めて、
すごく大きな鯉を先頭に、ずらりと列をつくっています。

チユーリップ

　





園児等の声聞こえ来るチューリップ
一声をかけて離れる桜並木

学校の脇道入ればレンゲ畑
群れ走る子等はテニス部さくら咲く

当選の品届ききて春の雨
絵手紙のくりすますろーず春の色

道を挟み幼稚園、学校がある通りに、地区の方々のお世話する花壇が
あります。季節に応じたお花が手入れされ、一息つく場所です。
年賀状のお年玉、２等が当たり、蜂蜜を選びました。

春の川

春の川ポンポン舟の下りゆく
川辺より鶯の声響きくる

君子ラン真白き蕾生みし鉢
乙女椿淀の川風届きくる

草餅を手に下げ土手の碑の前に
春の畑盛られる畝に堆肥のせ

土手を歩けば、久しぶりに間隔をあけた、ぽんぽん舟の列に会いました。
砂利取り舟と思われます。
草餅を下げ帰り、お茶にしました。少しつくしも摘んできたりして。
君子ランが一鉢寒さで枯れてしまいましたが、残りの鉢に、気づけば
ま白い花芽がついています。

土筆

みわたせば吾一人なり土筆摘み
採り放題つくし選びて摘みてゆく

夕日受け摘みし土筆を土手傾斜
雲雀鳴く今日は空に大きく見え

つくしそうじボウルは二つ用意して
吾影は水仙に届く土手の道

土筆が沢山でていました。腰を伸ばしては、空の雲雀を探し、
声を聴き、春が来た、をハミング。

ひなあられ

歩き会京で求めし雛色紙
転がりし中にチョコありひなあられ

ひいなの日動画に童謡届きくる
眠りたるケースの中のお雛様

掲示板張り替える人あり春寒し
水鉢に浮かべしパンジー風に揺る

春

　　　　　　

ボケ咲けば元気な声の曲がりくる
梅の香も花びらも散る風とおる

白梅の続く緑道メジロ鳴く
枝バサリ切られ白梅咲きつづく

緑道に一人静かに梅の香を
新瓦届く改築の春の庭