祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

秋彼岸

2013-09-28 15:36:19 | Weblog

 


五重塔水煙まぶし秋天に
秋彼岸煙る線香身にあびる

あさがおの濃いも淡いもまた咲けり
糸瓜二本ようよう太る朝となり

標識に登り揺らいで葛の花
芙蓉咲くこの先ゆけばお風呂屋さん


    

四天王寺さんの五重塔と一心寺さん。



丹波産枝豆

2013-09-23 13:07:39 | Weblog
  



向こうには阪神フアンの案山子さん
路一つ隔てて校舎案山子立つ
五体とも影を連れおり案山子立つ

秋の荷の友より届く便り入り
束をとき枝豆もぎゆく丹波産
寄りし娘に持たす枝豆ゆでたてを

 

三田の友より秋の沢山の贈り物が届きました。ありがとうございます。
案山子さんたちは学校横の案山子さんたちです。まだ水が入ってます。





秋高し

2013-09-20 22:06:31 | Weblog


秋彼岸近し供花持ち参りゆく
木漏れ日てコスモス寺を光らせる
曼珠沙華探す参道水の音


時鳥草つくばいの音落ちる水
秋高し生駒の峰へ続く寺
仲秋の今日の名月店主云う



      

野崎観音(慈眼寺)へ義姉のお彼岸参りに行ってきました。野崎小唄の歌碑や、お染久松の供養塚などがあります。


冬瓜

2013-09-20 13:33:16 | Weblog
 

冬瓜の重さ測ってみたくなり
刺びしり付きたる冬瓜収穫す
冬瓜の二個を転がす厨かな

さっぱりとゴーヤの棚を崩しゆく
南瓜炊く近所で採れし四半分
秋夕焼け釣りする子らの影の濃く



 

ミニ冬瓜を収穫しました。2個だけですが。1100gと1000gです。横の軒下の苦瓜や辛いとうがらし、獅子唐などは枝に触るだけでかゆくなる3本を
切り取ってしまい、残るはオクラだけ。これは上に上にとまだ花が咲き上っていきます。ミニ大根が柔らかい芽を出し、あと、は抜き取った鉢ばかりです
水路で釣りする子ら。




 

川澄む

2013-09-16 15:57:51 | Weblog



川澄みてカヌー教室順番待ち
秋日うけ手つなぎ帰る母と子と
花花の色に目立ちて式部の実

切り口は段々上へオクラ切る
庭に咲く黄色く群れて彼岸花
稲穂垂る屈みて草を抜きし人






市生涯学習フエステバルが大正川河川敷であり、行った時は子どもらのカヌー教室で賑わっていました。後半は花嫁さんが人力車で登場し、井路舟(市内の川を行き来していた舟)に乗ってお嫁入りする「花嫁クルーズ」や、「夜の光のファンタージー」「灯篭流し」などあるようでしたが、残念ながら待てなくて、帰りは路地など抜けて迷いながら、八丁の稲田に出て家へとたどり着きました。自転車で13キロ。















2013-09-13 08:42:05 | Weblog


友といて萩に触れては萩を愛で
銀杏の樹青空透かし青き実を
子規の碑を覆いつくして萩は白

灯篭や句碑を探して萩の庭
萩寺の大権現前猫のいて
菩提樹の木蔭で寛ぐ秋歩き

   

9月の歩き会は東光院の萩を見に。昨年は一人で来ました。15日から21日まで萩祭りがあり、19日は子規忌で、句会もあるようです。花には少し早く、祭り準備の作業中で、萩園の中は遠慮しました。寺の奥には糸瓜や芭蕉の実や花がが2,3個づつ下がっておりました。

豊中市のマンホールのふたのワニは「マチカネワニ」という古代のワニをモチーフにしたキャラクターだということです。

カブトムシ

2013-09-11 09:23:22 | Weblog



どこまでも秋澄み野原の風優し
足元の白い茸よ空は晴れ
牧場を思わせる柵薄咲く

森巡り最後に見つけた彼岸花
水車小屋裏に回れば萩の花
工作室木彫りの中にカブトムシ


■デイリー句会・今日の秀句■
主宰:高橋正子先生(花冠代表)
●祝恵子
どこまでも秋澄み野原の風優し★★★
牧場を思わせる柵ススキ咲く★★★
工作室木彫りの中のカブトムシ★★★★
工作室の木彫りの木の匂いのする中のカブトムシ。いかにも少年の
   好みそうな状況設定である。(高橋正子先生)


好きな句 (多田有花さま)
★どこまでも秋澄み野原の風優し
涼しくなり、空気が澄んでいることを感じるようになりました。
広々とした野原にたたずむと、秋風が全身を洗って通り過ぎて
いきます。


好きな句 (桑本栄太郎さま)
★どこまでも秋澄み野原の風優し
9月に入りぐっと涼しくなり、空気もかなり爽やかになって来ました。
特に今朝は秋晴れのぐるっと見渡してもどこにも雲が無く、爽やかに
晴れていました。愈々待望の秋ですね!!。






万博公園2.

空澄む

2013-09-07 15:56:01 | Weblog


くっきりと空も樹蔭も澄みてゆく
秋湿りどんどん森の丘目指す
焦点を合わせられずに蜻蛉ゆく

話しかけ八重の木槿の揺れを止め
秋涼やすれ違う人の森まばら
秋雲をかき回すようにクレーン伸ぶ


    >

万博公園にて。ハーブ園(今は花の八景)からお祭り広場、ソラード(森の空中観察路)を渡り、花の丘、観察の森へ。公園の端から端へ。日本庭園へは足を延ばせませんでした。10100歩。下の写真は夏の八景から。同じ場所の七月半ばより花類はやはり少なくなっていて秋が進んでいるのですね。

花冠創刊30周年記念号

2013-09-05 10:43:30 | Weblog
花冠創刊30周年記念号



 

近づけば案山子は吾に笑いかけ
水落とし水路の底も見えて秋
数珠玉ははるか昔の縁側で

葦揺れるまだまだ暗き雨雲は
身の丈と同じ高さのオクラの実
雷雨去り芋の葉に残る粒つぶ

記念誌となりし句集の九月号



   

花冠創刊30周年記念号が届きました。高橋信之先生、正子先生、花冠創刊30周年おめでとうございます。お送り戴きありがとうございました。