簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

本来の旧道 (東海道歩き旅・伊勢の国)

2023-08-28 | Weblog


 大名行列を横切った子供の身代わりとなった「身代わり地蔵」の小さ
な祠、金蔵院跡を見て進むと、やがて旧道は中橋を渡り国道に接する。
 その少し手前に「岩屋観音(清滝の観音)」が有る。
高さ18mの巨岩に掘られた岩窟に、阿弥陀如来、十一面観音、延命地蔵
の三体の石仏が安置されているという。



 「岩屋観音」が有る辺りが凡1㎞続いた坂下宿の、西の出口にあたる
場所だ。
この先のルートを国土地理院の地図を確認すると、宿出口が国道に接す
る手前に、右に入る道らしい筋が「鎖線」で描かれていて、どうやらこ
れが本来の旧道らしい。
ところがこの道が歩けるのか・・・となると、確たる証しが無い。



 調べてみると或る本には、「杉林の中、せせらぎの音を聞きながら行
くと片山神社がある」と簡単に書かれている。又「国道を600m程歩き
、片山神社の参道を入る。杉木立の中・・・。」と書かれたものもある。

 「この杉木立の中・・」が片山神社の参道なのか、その手前の三子山
(556m)の山裾を抜ける「鎖線」で描かれた道なのかが判然としない。



 廃屋のような家があり、その辺りかと思ってはみたが、結局旧道の入
口らしきものも見付けられず、無難に国道に出て側道を歩くことにした。
この道は旧国道の嘗ての下り車線だけに、側道とは言え広々としていて、
融雪装置のパイプラインもそのまま残されている。



 鈴鹿峠を越える現在の国道1号線は、麓の沓掛辺りから峠のトンネル
を抜け出る辺りまで上下車線が分離され、全く別ルートで通されている。
その為いたるところに「逆走注意」の看板が立てられていた。(続)





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