簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

お江戸日本橋(東海道歩き旅・武蔵の国)

2017-05-19 | Weblog
 その「東海道」の出発点が、当時の日本の中心お江戸の「日本橋」であった。
江戸幕府は整備した五街道(東海道、日光道、奥州道、中山道、甲州道)の起点
を全てここに定めている。



 その当時から重要な水運の航路であった日本橋川と交差する地に、橋が架けら
れたのは慶長8年(1603年)のことだ。
川岸には高札場が有り魚河岸が有り、当時の町の中心であるばかりでなく、経済
活動の中心的な場所であったらしい。



 広重が描く有名な「東海道五十三次の内日本橋朝之景」には、朝焼けの空の下、
丸く反った太鼓橋のような木橋を渡る大名行列や、橋の袂の高札場、天秤棒に桶
をぶら下げて担ぐ町民(魚屋)などの姿が描かれていて、当時の賑わいぶりを窺い
知ることが出来る。



 橋は有名な明暦の大火(1657年)で全焼するなど、幾度となく火災などで焼け落
ちている。燃えやすい木造橋から石造りに代わるのは明治に入って間のない頃で、
現在の橋は明治44年4月に完成したもので、19代目と言う。



 日本橋は今では地名としても残り、日本の金融・経済や商業の中心的な場所と
して、その賑わいは江戸の開府以来変わることなく続いている。
当時とは比べ物にならないほど広げられた橋の上を車が激しく行きかい、その上
を覆う首都高速道路では車が駆け抜けている。
川面に船が行き来し、陸の通りも慌ただしく、人の往来も多い。





 国の重要文化財に指定された優美な石造り二連のアーチを見せる橋、とりわけ
麒麟や獅子が飾られた親柱を背に記念撮影する観光客らしき姿も多く、ここは東
京観光のスポットでもあるらしい。(続)

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