簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

日本国道路元標(東海道歩き旅・武蔵の国)

2017-05-22 | Weblog
 広重描く「日本橋朝之景」では橋の袂に高札場が見受けられるが、丁度そのあ
たりになるのであろうか、現在の高札場になっている。



 木や花が植えられ、数々のモニュメントが並び、重厚な瓦屋根の高札には橋の
謂れや歴史などが刻まれている。
そんな中に江戸幕府最後の将軍・慶喜の筆による「にほんばし」と刻まれた橋柱
などもあり、それらを眺め、説明文を呼んでいると時間がどんどん過ぎていく。



 今回の旅はこの橋を見に来たわけではなく、ここをスタートに東海道五十三次を、
弥次さん喜多さんのように膝栗毛しようと言うものである。



 二人は途中から伊勢神宮へ向かいその後京・大阪を巡っているが、今回の歩き
旅のゴールはあくまでも京・三条大橋である。
余力が有ればその先の五十七次・大阪まで向かいたい。
とはいえ、500キロ近い距離を一気に歩くだけの健脚を持ち合わせていない身には
何回かに分けて歩くしか術はなく、小刻みな気楽な旅である。



 昔の旅人は朝暗いうちに宿を出て、日の出に追いかけられるように歩き、日中日
差しの厳しくなる時間帯には休み休み行き、そして日が暮れる前には宿に入ってい
たらしい。



 こうして一日10里の道のりを歩き、東海道なら2週間前後で踏破したと言う。
途中には山越えや川越えなどもあり、毎日連続で40キロを歩き続けるわけではない
だろうが、それにしても驚異的な脚力である。



 ここにだけ時間を過ごすわけにはいかない。
車の行きかう橋の中央をふと見やると、そこには「日本国道路元標」が埋め込まれ
ている。ここが「東海道」のスタートライン、いよいよ歩き旅の始まりだ。(続)

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