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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

切通の道 (下津井電鉄廃線跡を歩く)

2018-12-17 | Weblog


 左手の視界は良く開けていて、目の下は大畠漁港の様で、左手が児島ボート
レース場だ。
大きな大会が開かれているようで、観戦するファンの姿も見て取れる。
その先瀬戸内海の海を隔てて向うに見える陸地は、かつて四国・坂出との連絡
を担った湊が有った田ノ口から、県下では最大の海水浴場の有る渋川海岸辺り
であろう。



 やがて標高も40mほどに達すると道は視界が遮られる切通の道へと転じていく。
丁度この辺り右手ではでJR瀬戸大橋線が、瀬戸中央自動車道に潜り込むように
下に入り込み、これから先は二階建てのまま瀬戸大橋を渡る準備に入っている。
高速道路上には「この先 瀬戸大橋」の案内標識も窺える。



 そんな高架橋を潜り振り返ると、世界的にも珍しい二階建て四つ目の鷲羽山
トンネル(230m)の入口を見上げることが出来る。
このトンネルの上下は2.2m間隔で、横は壁一枚で隣り合っているが、残念なが
らここからは四つの入口すべてが見えるわけではない。



 この前後の辺りが鉄道敷設時に岩盤の掘削工事で難儀を強いられた処なのか、
と推察をしてみる切通の道が暫く続く。
この辺り一帯は地質が風化花崗岩と言う極め付きの悪条件で、これは瀬戸大橋
工事の鷲羽山トンネルの掘削でも手を焼いたほどだと言われている。



 両側は山肌が迫り、樹木が秩序もなく鬱蒼と生い茂る、陰湿な道である。
削り取られた岩盤の所々には、落石防止のネットが被せられたり、コンクリー
トが吹き付けられたりしていて、こんなことからも地勢の厳しさは窺い知るこ
とが出来る。(続)



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