簾 満月「バスの助手席」

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専用鉄道線 (岡山臨港鉄道・廃線跡を歩く)

2023-03-27 | Weblog
 一般的には、引き込み線とか側線などと言うが、自己の用に供するた
めの鉄道線は、正式には「専用鉄道線」と言う。
引き込み線は主に電気や電話線などを、電柱から軒先に引き込む線をい
う事が多いらしい。また側線は、本線以外の線を指す言葉である。



 岡南地区に立地する汽車製造、三井造船、倉敷航空加工、立川飛行機
の軍需工場と岡山駅を結ぶ「岡山臨海鉄道」は、当初は専用鉄道線とし
造られた。僅か34年と言う短命に終わったが、沿線の倉庫や工場には幾
つもの専用鉄道線が引かれていた。



 大元から単線で来た線路は、今日の県道45号を越える辺りで分岐する。
本線はそのまま今日のゴルフ練習場の横を南進し終着駅に至るが、そこか
らも旭川の右岸に向け線が伸びていた。
バス停「北浦渡船場」の有る手前辺りで左折、東に向かっていたようだが、
何れも今は工場の敷地内で、跡を窺うことは出来ない。



 一方分岐した線は、今日のホームセンターの敷地に添うように県道40号
線辺りを南下して、港に突き当たる手前でほぼ直角に西に向き、後に造ら
れた「岡山中央卸売市場」にも延びていたという。



 天満屋グループの配送センターの辺りに、痕跡が残されているというの
で探してみたが、金網フェンスで囲われた先には、入り込む訳にもいかぬ。
生い茂る草に隠されたのか、撤去されたものなのか、道路からは見付ける
ことができなかった。



 岡山臨港倉庫会社の敷地内には、岡山港駅から南岡山駅間の線路跡が、
道路に転用され残され、その緩やかな曲線が線路跡を彷彿させてくれる。
 私道から連なる道路橋は、当時使われたプレートガーダー橋を転用した
物で、欄干の根元には「臨鉄橋」と書かれた銘板が残されている。(続)





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