『その昔この地方では、先祖の霊が迷わぬようにと家々では灯火を門前に
高く掲げていた。そして先祖の霊を弔い、豊作を願い、身に付いた穢れや
悪霊を川に流すために、夜には提灯をかざして村々を練り歩いた。
また、眠っているうちに悪霊が取りつかぬようにと、眠気を払うため七回
水浴びをする風習が有ったそうだ。
これらは秋田地方に古くから伝わる七夕行事で「ねぶり流し」と呼んでいた。
江戸時代に成って、灯籠を沢山つけた長い竹竿を掲げ、若者たちが力自慢
を競った。そこから発展して掲げ持ちあげる事に色々と工夫を凝らし、その技
を競うようになり、その後明治に成って「竿燈」と呼ばれるようになった。』
ここ「秋田市民俗芸能伝承館」では、「秋田の竿燈」の実演を間近で見る事
が出来る。また場内では、小若用の竿燈体験にチャレンジすることもできる。
8メートル程の本体に継竹を何本も足すとその長さは10メートルを越え、
重量も数十キロにもなると言う。それを肩や手のひらで掲げたりする。
竹のしなり具合や、風向きを考えながらの技だそうだ。
高度な技となると、少し前かがみに成って腰で掲げたり、額に乗せて掲げる
者もいる。中には、一本歯の下駄を履きながら技を披露する事もあるとか。
それにしても見事なものである。
素人には、短い竿でもバランスを取るのもなかなかに難しい。
とても一朝一夕で出来る事ではなさそうだ。
250年の伝統を誇る「竿燈」は秋田を代表する夏祭りとして、毎年8月の初
めに行われている。(続)
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高く掲げていた。そして先祖の霊を弔い、豊作を願い、身に付いた穢れや
悪霊を川に流すために、夜には提灯をかざして村々を練り歩いた。
また、眠っているうちに悪霊が取りつかぬようにと、眠気を払うため七回
水浴びをする風習が有ったそうだ。
これらは秋田地方に古くから伝わる七夕行事で「ねぶり流し」と呼んでいた。
江戸時代に成って、灯籠を沢山つけた長い竹竿を掲げ、若者たちが力自慢
を競った。そこから発展して掲げ持ちあげる事に色々と工夫を凝らし、その技
を競うようになり、その後明治に成って「竿燈」と呼ばれるようになった。』
ここ「秋田市民俗芸能伝承館」では、「秋田の竿燈」の実演を間近で見る事
が出来る。また場内では、小若用の竿燈体験にチャレンジすることもできる。
8メートル程の本体に継竹を何本も足すとその長さは10メートルを越え、
重量も数十キロにもなると言う。それを肩や手のひらで掲げたりする。
竹のしなり具合や、風向きを考えながらの技だそうだ。
高度な技となると、少し前かがみに成って腰で掲げたり、額に乗せて掲げる
者もいる。中には、一本歯の下駄を履きながら技を披露する事もあるとか。
それにしても見事なものである。
素人には、短い竿でもバランスを取るのもなかなかに難しい。
とても一朝一夕で出来る事ではなさそうだ。
250年の伝統を誇る「竿燈」は秋田を代表する夏祭りとして、毎年8月の初
めに行われている。(続)
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