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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

望郷の駅(水島臨海鉄道に乗る)

2022-09-05 | Weblog


 浦田駅を出て弥生駅に停車し、出発すれとすぐ栄駅に到着する。
何所も駅間が、本当に近い。
高架駅の車窓からは、駅前広場に据えられたモニュメントが見える。

 平成4(1992)年に、同線の連続立体交差事業の完成を記念して、
「水と海と緑」をテーマに、著名な彫刻家8名により製作された作品
群の一つだ。



 弥生駅と水島駅の間には、「くらしき緑と水のアート回遊」が整備さ
れていて、この他にも7点ほどが高架橋に沿った側道に配置されている。

 栄駅は鉄道敷設のきっかけとなった旧三菱重工水島工場が出来た折、
名古屋工場からの転勤者が多く、故郷名古屋の「栄町」を偲んで名付け
られたそうだ。



 名古屋の栄町周辺には、テレビ塔や百メートル道路、地下街や都市公
園があり、大型の文化芸術施設や老舗百貨店、ショッピング施設、高級
クラブから赤ちょうちんの飲み屋までが犇めく。
同市屈指の繁華街・歓楽街で、そんな賑わいを偲んで望郷の思いが有っ
たからと言われている。



 弥生駅から、栄駅、常盤駅、水島駅に至る間は、水島地区の中心的な
地域で、中央公園や、役所の支所もあり、大型のショッピングセンター
等も立地している。

 嘗ては水島コンビナートで働く人々の巨大な社宅もあったらしい。
その住人達を当て込んで、飲食店ができ、商店などが集積し商店街を形
成し、町の発展の基盤となった時代が有った。



 しかし今日の常磐町や栄町の表通り商店街に、人通りは少なく空き地
やシャッターを下した店舗も結構目立っている。
 町並は碁盤の目状に整備され、道路も広々として通されているだけに、
それがかえって寂寥感を際立たせている。(続)





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