簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

小谷村(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-06-11 | Weblog
 小谷村は長野県の北西部、新潟県との県境に位置する人口二千数百
人程の小さな村だ。
周囲を山に囲まれ地で、全面積の9割近くを森林が占めていると言う。
小さな盆地の中央を姫川が日本海に向けて流れる、見た目では何とも静
かで長閑な山里である。





 しかし周辺は日本海側気候に分類され、特に冬の寒さは殊の外厳しく
「特別豪雪地帯」に指定される典型的な雪国でもある。
しかも静岡と糸魚川を結ぶ構造線、所謂フォッサマグナ上に有り、災害
の発生しやすい地形だというから、現実には厳しい自然災害が発生し易
い地域であるようだ。

 豪雪地帯らしく、駅構内にはラッセル車が配備され、ホームにも雪か
き用のスコップ等の道具類、小型の雪搔機も置かれていた。
廻りは大雪が積もっているが、幸いホームの上屋が有るところは積雪の
心配は無い。
それでも長いホームの端の方や、駅舎前などは雪搔きが必要で、冬は大
変な労力を強いられるようだ。





 村の中心駅である南小谷駅の駅舎は、平成22(2010)年の信州観光
キャンペーンに合わせ改装されたというなまこ塀を模した蔵造りだ。
待合室も新しくなり、その一角は三畳程の畳み敷きに改装され、以前訪
れた時とはその表情が随分と変わっていた。





 初めて南小谷を訪れたのは、もう10年以上も前の2007年のことだ。
松本から糸魚川に向かう列車の乗り継ぎが悪く、ここで1時間余りの
滞在を余儀なくされた。
厳寒の1月中旬頃のことで、駅前こそ雪搔きされ歩けるものの、町中
の通りは積もった雪が凍り付いて、雪に馴染みのないものが歩き回れ
る状態ではなかった事を覚えている。(続)




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