簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

東の見附(東海道歩き旅・近江の国)

2024-03-04 | Weblog


 近江国石部宿は、現在の湖南市に有る。
東の甲賀市との市境は国道1号線の泉西交差点辺りで、西は名神高速道
路の通る辺りが栗東市との境である。
この間10㎞余、旧東海道が市域を貫いている。


 
 その為同市では、旧街道を挟んで、道路境界から25mの範囲を「東海
道沿道地区」と定め、景観造りに務めている。
「百年先にも誇りをもって住み継ぐことのできる美しい景観」
「宿場町に暮らす人々の“営み”と“おもてなし”が行きかう人々の心とも響
き合う」そんな景観づくりが方針という。



 柑子袋集落で、南無妙法蓮華経の石柱を見て、上葦穂神社の参道入口
を過ぎ、その先で広野川(落合川)を越えると、いよいよ石部宿の東入
口見附で、橋から300m程西進した辺りに有ったという。
 説明によると道路の中央辺りまで迫り出した幅3m、高さ2m程の土
塁が築かれ、木戸(所謂枡形城門)が有り、番兵が通行人を厳しく見張
っていたという。



 その先には「吉姫(よしひめ)神社」がある。
創祀年代は分かっていないらしく、元は現在の御旅所の地に、斎き祀ら
れていたと言う。
現在の地に斎祀再建されたのは、天文3(1534)年のことである。
ここから凡そ1㎞西に有る「吉御子(よしみこ)神社」とは、女神(上
社)・男神(下社)という対の関係にあたる。



 毎年5月1日の「石部例大祭」になると、二つの神社からそれぞれ神輿
が担ぎ出される。当日は本殿で祭典があり、引き続き分霊を神輿に移し
て行列を整え、両神杜を10時頃に出発し、御旅行に向かう。
大神輿、子供神輿が神社に戻るのは、夕方6時頃で、その間氏子中を巡
行するそうだ。(続)





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