「暑熱順化」、体が暑さに慣れることを、このようにいう。
元々ある言葉らしいが、近年頻りに耳にするようになった。
暑い日が続くと、体は次第に暑さに慣れて、暑さに強くなるが、これは
個人差もあり、数日から2週間程度かかるといわれている。
春は気温が上がる夏への、秋は寒くなる冬への、体の準備期間といわ
れている。しかし近年では温暖化の影響により春と秋は極端に短くなり、
多くの場合寒暖は急激に変化する。
すると人の身体はこの変化に追いつけず、体調の不調を感じる人が多
くなり、健康維持に悩まされる事になる。
そこで体内で熱が作られ体温が上昇しても、日頃から汗をかく事で、
体温調節が上手く機能する体作りが大切になる。
発汗による気化熱や心拍数の上昇や皮膚血管拡張によって、体の表面
から空気中に熱を逃がす熱放散等で体温を調節出来る体が必要となる。
体を「暑熱順化」させるには、気温が上がり熱中症の危険が高まる前
に無理のない範囲で汗を出し、体に暑い時には発汗を促すようにする事
が大切といわれている。
軽作業やウォーキング、ランニングやサイクリングで、或は筋トレや
ストレッチ等の軽い運動でも有効だ。
又シャワーよりは入浴やサウナ等で発汗を促し日常的に汗をかく、こう
いう習慣を身につけることが重要という。
四六時中冷暖房の効いた室内に籠り、体を動かさないよりは、適時自
分の体調に注意しながら屋外でも室内でも良いから軽く体を動かす事が、
とくに高齢になるほど必要となる。
勿論その前後・最中には、十分な水分と適度な塩分を補給する事を忘れ
てはいけない。
(写真:岡山市東区 鉄砲山 本文とは無関係)(完)
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