岡山港に面した地に「岡山中央卸売市場」が開設されたのは、昭和58
(1983)年の事で有る。
この頃はまだ「岡山臨港鉄道」は健在で、その路線の西側に当り、途中
駅の南岡山駅辺りから分岐した専用鉄道線(側線)が港に沿って市場内
まで延びていたらしい。
元々青果市場は、市内青江の現在岡山赤十字病院の辺りに有ったが、
岡南地域に新設移転したものだ。それを機に水産市場も同地に集められ、
時を同じくして花き市場も隣接地に集約された。
今では青果部、水産物部、花き部合わせて、65軒の仲卸業者が業務を行
っている。
ところが岡山駅経由で貨物輸送を担った臨港鉄道は、翌年には廃線と
成り、それ以降は専らトラック輸送が主流となる。とは言え市内中心部
からは若干外れた岡南地域に有る。
山陽自動車道の岡山ICからは、市中心部を抜け凡そ15㎞程の距離だ。
高速道路からは離れているが、南部を貫通する国道2号線岡山バイパ
スからは数㎞と近く、こちらの地の利は悪くはない。
市場内の見学はある程度の人数を揃え、申し込みをすれば可能らしい。
また市場のセリの様子は自由に見学が出来るという。
当初は市場は卸売り専用で有ったが、平成20(2008)年12月には、市場
内の関連棟の一部が一般開放され、一般市民の買い物や食事などの飲食が
出来るようになった。
それを機に、岡山市が全国で18番目の政令指定都市に移行した事を記
念して、毎月18日を「市民イチバデー」と定めた。
ワンコインセールや解体ショー等のイベントを企画し行っている。
又、毎月第四日曜日には「日曜市」が賑やかに開催されるなど、市場の
活性策が頻りに行われている。(続)
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