簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

開業当初の駅舎(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-06-28 | Weblog


 南小谷駅以北の大糸線は、JR西日本が管轄する非電化区間となり、
列車の本数も激減し、沿線の風景もよりローカル線らしくなる。
一帯は過疎化の進む山間の豪雪地帯と有って、人家も乏しくその為か
駅間も長く、各駅での乗客の乗り降りは殆ど見られない。



 小滝駅は片側1面1線の単式ホームを持つ小さな無人駅である。
大糸北線が延伸された昭和10(1935)年の、開業当初の駅舎が残され
ていて、そのトタン葺きの屋根には白く大きな雪帽子が乗っていた。
駅前には国道が流れているが、車は左程見えず、廻りにも集落は見当た
らない為、秘境駅と言われている。



 その先の根地駅は、大糸線の前身の大糸北線が糸魚川から開通した当
時の終着駅である。こちらには小滝駅より1年早い、昭和9(1934)年
開業当時の駅舎が残されている。
無人駅であるが、駅前には何軒かの人家が見える。



 南小谷駅こそ、信州のデスティネーションキャンペーンに合わせ駅舎
の改装が行われているが、そこから北の中土駅、北小谷駅、平岩駅は、
国鉄大糸線が中土と小滝間で延伸開業した昭和32(1957)年当時のま
まで、駅舎は既に半世紀以上の歴史を刻んでいる。
これらはどこも味わい深い風格を漂わせていて、駅舎を見に訪れる鉄道
ファンも少なくないらしい。



 鉄道全盛時代、例え単線であっても多くの駅は、相対式、或は島式の
ホームを有していたらしい。
従ってどの駅でも列車交換が出来たようだが、利用客の減少や、貨物輸
送が廃止された事等も有り、多くの駅は一面一線になってしまった。

 大糸線の南小谷駅以北でも、交換が出来るのは根地駅だけだ。
2面2線の相対式ホームでは朝夕2回の列車交換が行われている。(続)





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