簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

南小谷駅(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-06-09 | Weblog
 南小谷駅には、辺りがすっかり暗くなった午後6時前に到着した。
松本からは70㎞余り、標高513mに位置する駅である。
小谷村の中心駅で、この小谷は「こたに」ではなく、「おたり」と読む
難読駅でもある。
単式と島式ホームがあり、2面3線を持つ沿線では比較的大きな駅だ。



 ここ南小谷駅は、境界駅となっている。
大糸線はここまでがJR東日本の管轄で、電化され特急「あづさ」が乗
り入れている。これから先は、JR西日本の管轄で非電化区間となり、
ますますローカル線の様相を呈してくる。



 嘗ては気動車等により、境界線を越える列車の運行がされていた。
国鉄時代には、首都圏、中京圏や関西圏などから乗り換え無しでこの駅
まで来られたと言うが、今日では全線を通して運行する列車の設定は全
くない。



 大糸線の下り糸魚川方面の普通列車は、その殆どが松本始発の信濃大
町までの運行で、それを越える便は一日二本程しかなく、乗り継ぎとな
るがその先の本数は半減する。
しかもそれらの列車の全てがこの駅止まりだ。
この先は更に減り、2~3時間に1本程度で、1日7本ほどしか運行され
ていない。



 このように殆どが信濃大町と南小谷での乗り換えと成るが、上りも同
じ状況である。
これらの駅での乗り継ぎは、全ての列車がスムーズにとは行かず、時に
は2時間程度の長時間待ちと成るケースもある。



 沿線には温泉郷や鄙びた温泉地、夏は避暑や登山、冬のスノーリゾー
トなど、観光資源が豊富に点在し、観光客の入り込みの期待も有るよう
だが列車の利便性は悪い。
乗り換えが多く、待ち時間も発生するとあっては、観光が敬遠するのも
無理からぬことである。(続)





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