簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

難読駅名(JR乗り潰し・伯備線)

2016-11-18 | Weblog
 伯備線は新見を出ると布原、備中神代、足立、新郷と駅を重ねて県境に
向かう。
ここら辺りまで来ると乗客の乗り降りは殆どなくなり、岡山県下でも名うての
過疎化が進む地域であることが実感できる。
かと言って、車内がガラガラかと言えばそれが意外とそうでもない。



 乗車した当日が、18キップの使用可能な期間中であったせいかもしれな
いが、座席は半分以上が埋まっていた。

 伯備線は陰陽連絡の幹線であり、特急の便は悪くはない。
しかしその停車駅は限られているので、煩わしい乗り換えを避け、こうして
普通列車に身を委ねながら、のんびりと行き来する乗客も結構多いと言う
ことであろう。





 次の足立も山間の寂しい駅である。
背後に山が迫り、前には深く切れ込んだ渓流が流れ、駅の周りには僅かな
人家が有るものの、商店の姿は見えない。
時折川向こうの県道を車が通る以外、聞こえるのは鳥の鳴き声と川のせせ
らぎ、風が揺らす葉音くらいで、生活音は何も聞こえてこない。

 そんな静寂を破るように、時折轟音をとどろかせながら特急・やくも号が
通り過ぎて行く。



 ここには粗末で小さな駅舎とトイレ、線路を跨ぐ跨線橋があるだけだ。
広場にはコンクリートを打った基礎の跡がそのまま残されているので、かつ
てはこの場所に駅務室か何かが建っていたのであろう。

 駅前に自家用車の放置は無いが、駐輪場に置かれた僅か数台の自転車
になぜか人の営みを感じ、ホッとするのである。



 この駅は「足立」と書いて「あだち」とは読まず、「あしだち」と読ます。
次の駅「新郷」も「しんごう」ではなく「にいざと」と読む。
そういえば「備中神代」の「神代」も、「こうじろ」とはなかなかに読み辛い漢
字かもしれない。

 さらに言えば、「美袋」などは中々「みなぎ」とは読めないし、「石蟹」だって
「いしが」とは読みにくい。
このように難読駅名が続く路線は、案外珍しいのかもしれない。(続)



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