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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

吉備線のLRT化(はれのくに)

2016-01-18 | Weblog
 LRTとは、次世代型路面電車のことである。
2003年JR西日本は富山市を走る富山港線と、吉備線のLRT化構想を打ち出した。
これは採算の厳しいローカル線を本体事業から切り離し、維持管理費が割安な路
面電車化を検討したいとの思惑からだ。



 しかし構想が出て10年以上を経過していると言うのに、岡山の動きは鈍い。
その間なにもなされてはいないと言うことでは無く、2010年には沿線の岡山市、総社
市とJR西日本が担当者レベルで検討会を設け、話し合有っている。
残念ながらその時は、具体的な計画造りには至らず、その後未だに何の進展も見な
いまま時が過ぎていた。



 そんな膠着した状況を打破しようと、昨年2月基本計画造りの本格化に向けよう
やく動き出した。しかし路線が岡山市と隣接する総社市にまたがると言う事も有り、
費用の負担割合や運営主体をどこにするかなど、解決すべき問題も多々有りまだ
まだ紆余曲折も予想され、一向に話は煮詰まらないようだ。



 それに何よりも市民の関心も低い。
忘れたころに新聞やテレビで断片的なニュースが報じられるだけでは、殆どの市民
の関心が向かず、盛り上がりに欠ける状況では、如何ともしがたい。



 その頃同様にLRT新設を検討していた堺市は、2009年に白紙撤回をしている。
莫大な費用負担と、沿線住民以外のメリットが見えず、市民の理解が広がらなか
ったと言うのがその主な理由らしい。



 しかし反面、富山港線は第3セクター会社「富山ライトレール株式会社」を設立し、
その結果2006年4月に新しい経営形態での運用を開始した。
今では先進的な取り組みとしての評価も高く、各地での路面電車の復権議論と共に
注目を集めている。(続)


                   (写真:本文とは無関係 岡山は桃太郎伝説の地)

  

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