北海道のページを開く。
高校時代、旅をした時のスクラップブックを見ながら、赤色の鉛筆で路線を塗り潰す。
函館から北上、最初の宿泊地は大沼公園だった。
「ウウン?ここはどっちのルートを通ったのだろう?」
大沼-森間は、名峰駒ケ岳を右手に見るルートと、左手に見て海沿いを走るルートが有る。
どっちを通ったかアルバムからは分からない。
だからこの間は保留としておこう。
【写真:大沼公園(昭和39年)】
二泊目が洞爺までで、三日目は札幌まで・・・・。
「あれっ、ここにも乗り残しがあった。」
東室蘭に途中下車した記憶は無いので、当然東室蘭から室蘭の間は乗っていないことになる。
【写真:昭和新山(昭和39年)】
札幌からは、旭川を経て夜行列車で稚内へ行った。
再び旭川に戻り一泊、ここでは市内の公園で侘しく野宿だった。
翌日層雲峡をバスで巡り、再び旭川に戻り、ここからは石北本線の夜行で網走へ。
更に斜里、北浜原生花園で遊び、夕方網走で友と合流している。
翌日、美幌から乗った北見相生までの相生線は、1985年3月末日を以って廃線となっている。
【写真:美幌峠(昭和39年)】
再び網走から釧路へ、更に日本最東端の東根室を経て根室へ。
根室から再び釧路を経由して帯広へ、そこから南下する広尾までの広尾線も、1987年2月に
廃線となっている。
様似から日高本線で苫小牧、更に函館に戻ると北海道の旅は終わりだ。
【写真:納沙布岬灯台(昭和39年)】
その後、北海道には出張と家族旅行などで何度か訪れているが、出張は空路で千歳までの往復だったし、
家族旅行は日本海のフェリーとマイカーのため、新たに鉄道を利用することは無かった。
こうして過去に乗車した路線を塗り潰して見ると、道東・道央に乗り残しが有ることが解る。
「北海道内の全線は、もう一回、一週間か十日程度有れば全て乗れそうだ」
俄然北海道再訪の夢が膨らんできた。
しかし、こうして見ると随分と廃線が目に付く。
寂しいのはまだ乗っていない路線が既に廃線になり、今は無いと言うこと。
当時の国鉄の、採算度外視の線路網の凄さを、改めて思い知るのである。(続)
高校時代、旅をした時のスクラップブックを見ながら、赤色の鉛筆で路線を塗り潰す。
函館から北上、最初の宿泊地は大沼公園だった。
「ウウン?ここはどっちのルートを通ったのだろう?」
大沼-森間は、名峰駒ケ岳を右手に見るルートと、左手に見て海沿いを走るルートが有る。
どっちを通ったかアルバムからは分からない。
だからこの間は保留としておこう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/4e/10700a5707d029e5465735e1fd5c14bb.jpg)
二泊目が洞爺までで、三日目は札幌まで・・・・。
「あれっ、ここにも乗り残しがあった。」
東室蘭に途中下車した記憶は無いので、当然東室蘭から室蘭の間は乗っていないことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/d3/8b32d8f2aa86f864de2e8c39523d032d.jpg)
札幌からは、旭川を経て夜行列車で稚内へ行った。
再び旭川に戻り一泊、ここでは市内の公園で侘しく野宿だった。
翌日層雲峡をバスで巡り、再び旭川に戻り、ここからは石北本線の夜行で網走へ。
更に斜里、北浜原生花園で遊び、夕方網走で友と合流している。
翌日、美幌から乗った北見相生までの相生線は、1985年3月末日を以って廃線となっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/9c/466c5cb9ebae269381f6b119d8c75617.jpg)
再び網走から釧路へ、更に日本最東端の東根室を経て根室へ。
根室から再び釧路を経由して帯広へ、そこから南下する広尾までの広尾線も、1987年2月に
廃線となっている。
様似から日高本線で苫小牧、更に函館に戻ると北海道の旅は終わりだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/73/925e7e72d1d441d17ab424f816e05681.jpg)
その後、北海道には出張と家族旅行などで何度か訪れているが、出張は空路で千歳までの往復だったし、
家族旅行は日本海のフェリーとマイカーのため、新たに鉄道を利用することは無かった。
こうして過去に乗車した路線を塗り潰して見ると、道東・道央に乗り残しが有ることが解る。
「北海道内の全線は、もう一回、一週間か十日程度有れば全て乗れそうだ」
俄然北海道再訪の夢が膨らんできた。
しかし、こうして見ると随分と廃線が目に付く。
寂しいのはまだ乗っていない路線が既に廃線になり、今は無いと言うこと。
当時の国鉄の、採算度外視の線路網の凄さを、改めて思い知るのである。(続)