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2009-08-22 | bookshelf
遂に入手した「蔦屋重三郎」本。同時に日本史年表も買ってきた。

 その「日本史年表」は、一見中学や高校の日本史の副教材で使ったような横長の冊子だが、教材で使ってたのと違って、年代と時代と西暦と年号が並列してしていて、日本の政治・外交・経済・社会生活・文学・思想・教育・科学技術・芸能・宗教など時代に合わせて分類した事柄を並列し、最後に東洋史(中国・露)、西洋史(欧米)が見開きで表にしてあるのです。
それを見れば、西暦何年の日本社会がどうで、世界は何時代でどうだったか、どんな文学があったのか、誰が何を発明(発見)したのか…等など一目瞭然となるのです。例えば1600年、日本は(慶長5年)関ヶ原で天下分けめの戦いをしている時、大英帝国はインドに東インド会社を設立していて、オランダ船リーフデ号は豊後に漂着、ウィリアム・アダムス(三浦按針)などが江戸にやって来た年だった・・・という塩梅。

 単に「歴史事実」をなぞっているだけだが、使いようによっては「歴史に葬られた謎解き」の資料にもなる。
私が「日本史年表」なんて退屈なもの購入したのも、それが狙い。
ターゲットは年表には記載されていない。直接の関係者の名すらない。もちろん事件は太字で書いてあるし、当時は日本でもトップ企業(人物)だったにもかかわらず。それが政治家であっても。
すみずみまで、関係のないカテゴリーまで細かい字を追ってみたが、記載されていない。まるでなかったこと、後世に残したくないから敢えて触れなかった、という感じがする。

 日本の歴史(後世)に残したくない事柄を削除できるのは、国家しかないよね。
まぁ、国家→権力を持った人物=政府の実権を握った人物かなんかだけど。

 以前、作家・故星新一氏が書いた父の伝記小説を読んで、当時一流企業だった星製薬という製薬会社が存在していたことを初めて知って、その会社が国家権力によって盛衰する様を読んで「ひどいなぁ」と思ったが、今読んでる城山三郎の「鼠」という小説が、米騒動で焼き討ちにあった「鈴木商店」のお話で、「星製薬」と「鈴木商店」という米から船舶まで扱う貿易商とは何の繋がりもないようだったが、両小説に出てくる共通の人物名がちょっとひっかかった。
政府の大物人物なので、年表で見ればわかるかも知れない、、、
「星製薬」の名前はないが、父星一は野口英世の友人なので野口の名前は1919年「黄熱病原体の研究」と年表に載っていて、経済のカテゴリーを見ると1918年に「米価暴騰 米騒動」と太字で書いてあった。この時代の政治のカテゴリーを縦に見てゆくと面白い政権展開が見られる。そして大物政治家の名前は見当たらない。

 なかなか興味をそそられる問題を見つけて、また夜な夜な妄想ふくらましている。

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