一番印象に残っていたGilgamesh/The unnameable little broomの1シーン
Brothers Quay 又はQuay Brothers は、1947年アメリカのペンシルバニア州ノリスタウンに生まれたStephenとTimothyの一卵性双生児で、フィラデルフィア芸術大学、ロンドン王立美術学校に学びグラフィック・デザイナーを経て80年に王立美術学校の同窓生Keith Griffiths と共にアトリエKONINCKを設立。ポーランド派ポスターやチェコのシュールレアリストJan Svankmajerに影響を受けたオブジェを使ったストップモーション・アニメーションや実写映画を製作する傍ら、オペラの舞台美術などの仕事もしています。また、数多くのコマーシャル用アニメや音楽クリップも手がけています(ビジネスライクで)。注目されたのは、MTVで賞を取ったピーター・ゲイブリエルのクリップ「スレッジ・ハンマー」(1986)でのアードマン・アニメとの仕事があります。1986年人形アニメThe Street Of Crocodilesがヨーロッパで賞を取り日本でも劇場公開され一躍有名になりました。
(彼らについてはWebサイトsenses of cinema の Stephen and Timothy Quay が詳しいです。)
さて、私個人の彼らとの初めての出会いは、偶然のものでした。
学校の友人に誘われて映画を観に行ったのですが、それがヨーロッパのアニメーション映画だったのです。いまでも絵本で有名な「木を植えた男」が賞を取って、それで日本でも劇場で公開されたのでしょう。当時は何の知識も興味も持ってなかったので憶えてないですが。それとクエイ兄弟のアニメが2本立てで上映されていました(1988年)。「木を植えた男」は台詞・ナレーション無しでしたがストーリーは解るようになっていて静かな感動をおぼえました。今ならエコロジー・アニメとでもいいましょうか。
対照的に、同様に台詞・ナレーション無しのクエイ兄弟のアニメは、日本で主流になっていた2次元セル・アニメと大きく異なった人形(といっても異様な形をしている)を使ったパペット・アニメで、パペット・アニメといってもサンダーバードや「ひょっこりひょうたん島」みたいなのとは全然違う(操り人形ではなかった)手法で作られた映像で、ストーリーも解らなければ意味も解らない、不気味な雰囲気を漂わせた作品で、強いインパクトを与えられました。その強い印象で、劇場を出たときに私の心に残っていたのは「木を植えた男」よりクエイ兄弟の映像の方でした。しかし、当時はそこまで。他に色んな興味があったので深入りしませんでした。彼らの名前もアニメのタイトルさえ記憶してませんでした。そのことが後に後悔することになるのですが、、、
彼らの出世作Street Of Crocodilesと一緒に上映された「ギルガメッシュ/小さなほうき」という短編の方がもっと異様で難解でしたが、それ故に脳の奥に刻み込まれ、この映像を手がかりにその後数年彼らの作品を探し求めることになったのです。パソコンなんかない時代、記憶だけを頼りにどうやって探したかって?
それは...運命的な出会いは訪れるものです。求めよ、さらば与えん。
Brothers Quay 又はQuay Brothers は、1947年アメリカのペンシルバニア州ノリスタウンに生まれたStephenとTimothyの一卵性双生児で、フィラデルフィア芸術大学、ロンドン王立美術学校に学びグラフィック・デザイナーを経て80年に王立美術学校の同窓生Keith Griffiths と共にアトリエKONINCKを設立。ポーランド派ポスターやチェコのシュールレアリストJan Svankmajerに影響を受けたオブジェを使ったストップモーション・アニメーションや実写映画を製作する傍ら、オペラの舞台美術などの仕事もしています。また、数多くのコマーシャル用アニメや音楽クリップも手がけています(ビジネスライクで)。注目されたのは、MTVで賞を取ったピーター・ゲイブリエルのクリップ「スレッジ・ハンマー」(1986)でのアードマン・アニメとの仕事があります。1986年人形アニメThe Street Of Crocodilesがヨーロッパで賞を取り日本でも劇場公開され一躍有名になりました。
(彼らについてはWebサイトsenses of cinema の Stephen and Timothy Quay が詳しいです。)
さて、私個人の彼らとの初めての出会いは、偶然のものでした。
学校の友人に誘われて映画を観に行ったのですが、それがヨーロッパのアニメーション映画だったのです。いまでも絵本で有名な「木を植えた男」が賞を取って、それで日本でも劇場で公開されたのでしょう。当時は何の知識も興味も持ってなかったので憶えてないですが。それとクエイ兄弟のアニメが2本立てで上映されていました(1988年)。「木を植えた男」は台詞・ナレーション無しでしたがストーリーは解るようになっていて静かな感動をおぼえました。今ならエコロジー・アニメとでもいいましょうか。
対照的に、同様に台詞・ナレーション無しのクエイ兄弟のアニメは、日本で主流になっていた2次元セル・アニメと大きく異なった人形(といっても異様な形をしている)を使ったパペット・アニメで、パペット・アニメといってもサンダーバードや「ひょっこりひょうたん島」みたいなのとは全然違う(操り人形ではなかった)手法で作られた映像で、ストーリーも解らなければ意味も解らない、不気味な雰囲気を漂わせた作品で、強いインパクトを与えられました。その強い印象で、劇場を出たときに私の心に残っていたのは「木を植えた男」よりクエイ兄弟の映像の方でした。しかし、当時はそこまで。他に色んな興味があったので深入りしませんでした。彼らの名前もアニメのタイトルさえ記憶してませんでした。そのことが後に後悔することになるのですが、、、
彼らの出世作Street Of Crocodilesと一緒に上映された「ギルガメッシュ/小さなほうき」という短編の方がもっと異様で難解でしたが、それ故に脳の奥に刻み込まれ、この映像を手がかりにその後数年彼らの作品を探し求めることになったのです。パソコンなんかない時代、記憶だけを頼りにどうやって探したかって?
それは...運命的な出会いは訪れるものです。求めよ、さらば与えん。