TheProsaicProductions

Expressing My Inspirations

my encounter with quay's film

2009-03-31 | art
    一番印象に残っていたGilgamesh/The unnameable little broomの1シーン

Brothers Quay 又はQuay Brothers は、1947年アメリカのペンシルバニア州ノリスタウンに生まれたStephenとTimothyの一卵性双生児で、フィラデルフィア芸術大学、ロンドン王立美術学校に学びグラフィック・デザイナーを経て80年に王立美術学校の同窓生Keith Griffiths と共にアトリエKONINCKを設立。ポーランド派ポスターやチェコのシュールレアリストJan Svankmajerに影響を受けたオブジェを使ったストップモーション・アニメーションや実写映画を製作する傍ら、オペラの舞台美術などの仕事もしています。また、数多くのコマーシャル用アニメや音楽クリップも手がけています(ビジネスライクで)。注目されたのは、MTVで賞を取ったピーター・ゲイブリエルのクリップ「スレッジ・ハンマー」(1986)でのアードマン・アニメとの仕事があります。1986年人形アニメThe Street Of Crocodilesがヨーロッパで賞を取り日本でも劇場公開され一躍有名になりました。
(彼らについてはWebサイトsenses of cinema の Stephen and Timothy Quay が詳しいです。)
さて、私個人の彼らとの初めての出会いは、偶然のものでした。
学校の友人に誘われて映画を観に行ったのですが、それがヨーロッパのアニメーション映画だったのです。いまでも絵本で有名な「木を植えた男」が賞を取って、それで日本でも劇場で公開されたのでしょう。当時は何の知識も興味も持ってなかったので憶えてないですが。それとクエイ兄弟のアニメが2本立てで上映されていました(1988年)。「木を植えた男」は台詞・ナレーション無しでしたがストーリーは解るようになっていて静かな感動をおぼえました。今ならエコロジー・アニメとでもいいましょうか。
対照的に、同様に台詞・ナレーション無しのクエイ兄弟のアニメは、日本で主流になっていた2次元セル・アニメと大きく異なった人形(といっても異様な形をしている)を使ったパペット・アニメで、パペット・アニメといってもサンダーバードや「ひょっこりひょうたん島」みたいなのとは全然違う(操り人形ではなかった)手法で作られた映像で、ストーリーも解らなければ意味も解らない、不気味な雰囲気を漂わせた作品で、強いインパクトを与えられました。その強い印象で、劇場を出たときに私の心に残っていたのは「木を植えた男」よりクエイ兄弟の映像の方でした。しかし、当時はそこまで。他に色んな興味があったので深入りしませんでした。彼らの名前もアニメのタイトルさえ記憶してませんでした。そのことが後に後悔することになるのですが、、、
彼らの出世作Street Of Crocodilesと一緒に上映された「ギルガメッシュ/小さなほうき」という短編の方がもっと異様で難解でしたが、それ故に脳の奥に刻み込まれ、この映像を手がかりにその後数年彼らの作品を探し求めることになったのです。パソコンなんかない時代、記憶だけを頼りにどうやって探したかって?
それは...運命的な出会いは訪れるものです。求めよ、さらば与えん。



Quay's film DVDs

2009-03-29 | art
THE PIANO TUNER OF EARTHQUAKES
SHORT FILM COLLECTION

英国を拠点に活動しているアート・アニメーション界の異才、クエイ・ブラザーズのDVDが日本国内で発売になりました。2005年の実写映画「ピアノ・チューナー・オブ・アースクエイク」(日本公開2008年)と同時に旧作品も一挙にDVD化。長年ビデオでしか観れなかったQuayファンには嬉しい限りです。

今回私は、劇場で観た「ピアノチューナー~」と短編集の2アイテムを購入しました。短編集は、既発のビデオ「ストリート・オブ・クロコダイル」(国内最初のクエイ兄弟の映像短編集)と重複してますが、90年代以降の作品が欲しかったので入手。それでも、ビデオには収録されている「レオシュ・ヤナーチェク」が何故か未収録。どうしてなんでしょうか。DVD版短編集も友人から輸入盤を借りて観ていたので、まだ映像は観ていません。

とりあえず、パッケージ・デザインの美しさに満足。
特にファン心をくすぐられたのは、短編集(金色の装丁)のレタリングで、「QUAY」の「Y」がネジになってるところ。
封入されているブックレットもグッド。

これをmovieのカテゴリーにしなかったのは、彼らの作品は、「映画」というよりもっといろんな要素---人形、オブジェ、アニメーション、カリグラフィ、アナモルフォーシス、ドローイング、音楽、、、などの各要素を切り離してみても、ひとつひとつが作品として成り立っているので、artと括った方が誤解されないんじゃないか、と思ったからです。
クエイ兄弟の映像作品を「映画」として観てしまうと、「ストーリーが解らない」とか「退屈だ」とか「不気味」とかいうレベルになってしまいがちです。
間違っても、娯楽映画と同レベル感覚では観ないようにしてください。


die Hand

2009-03-22 | product
                         die Hand

          針金、包帯、卵穀、木工ボンド、布リボン、レース、ラッカー、ペン先

「die Hand」(独語=ディ・ハント:手)は、ドイツの作家へルマン・ヘッセの小説を数十年ぶりに読み返した時インスパイアされ、初めて具象化したいと強く感じた文章に出会い、具象化するにあたっての試しに試行錯誤して創った物です。
何をどうやって形にしていくのか、まったく手探り状態だったのにもかかわらず、結構「手」に見えたのが嬉しかったです。因みに腕の部分がペン先なのには、特に意味はございません。写真では大きさがわかりませんが、中指からペン先まで7㌢あります。
練習作品なので、これ自体に意味はないです。
単なる、手。
記念すべき(?)第1作め。

under construction

2009-03-21 | prose
                     現在、構築中。




このテンプレートは、カスタム化されてないのでレイアウトやフォントを自由に変えられないのが難点。最初に驚いたのが、タイトルに全角しか入力できなかったこと。つまり、日本語以外を想定していないってことか?仕方ないので全角にしながらアルファベット入力したので、文字が間延びした感じ。
webry blogと比較すると画像のアップロードやリンク貼りなどもひと手間かかってしまい面倒臭く感じますが、まだ出来て5年ということなんで、さらなる改善を期待しながら(笑)のんびりとblogを作っていくことにしました。