木製北斎漫画しおり
本『Shank's Mare』Ikku Jippensha
book 6 second part
京都大仏殿方広寺で柱の穴から出られなくなった弥次さんの騒動
洋書の挿絵は岩波文庫のものと違っている
友人から届いた1通の封書。
中から、北斎の「百物語さらやしき」ポストカードと
北斎漫画のしおり がでてきました。
どうやら『北斎展』を見てきたようです。
しおりは、入っていた透明の袋に戻して保管です(笑。
撮影するために選んだ『東海道中膝栗毛』のページですが、大阪京都編はあまり読み返していなかったので、この大仏の柱の穴くぐりは、奈良の大仏殿での話だと勘違いしてました。京都にそんな大きな大仏殿?と読み返してみたら、方広寺は、あの「国家安康」「君臣豊楽」の銘文で有名な梵鐘があるお寺で、この六編が刊行された文化四年には焼失していたそうです。
もちろん一九先輩は、この梵鐘にまつわる家康と豊臣家の件には一切触れていません。当時庶民は知らなかったのでしょうか。それとも周知の出来事でも、公にはタブーだったのでしょうか。
柱の穴くぐりをしようとして、途中で引っ掛かってしまった弥次さんに、喜多さんは酢を飲むように勧めます。「あーやっぱ昔から、酢は体を柔らかくすると信じられてたのね」と思いきや、喜多さんは「酢を飲むと痩せるということだから」と言ってます。ええ?江戸時代は酢を飲むと痩せると信じられてたんですか・・・