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Expressing My Inspirations

going to Iwase Bunko Library

2013-03-21 | bookshelf
古書ミュージアム岩瀬文庫で実施中の蔵書調査
年1回の報告会『こんな本があった!』

 昨年、初めて『今年度の調査でわかったこと』特別講座に参加して、とても面白かったので今年も行ってきました。前回は何もわからなくて、蔵書本(勿論本物)が気軽に見せて貰える事を知っても、時間が無くて見られない悔しい思いをしたので、前もって蔵書のデータベースをプリントアウトして携えて行きました。
愛知県三河地方の三河湾に面する西尾市は、市町村合併で『忠臣蔵』の悪役で有名な吉良上野介の藩だった吉良町、うなぎで有名な一色町をも有する広い市です。西尾は抹茶の生産で有名ですが、西尾がどこにあるのか正確な位置は知りませんでした。自動車で行くと、国道23号から市街へ入りますが、西尾は江戸時代の街並みを偲ばせる城下町、道路も入り組んでちょっと混雑したりもします。でも!だからといって車優先の道路工事で、歴史ある街並みを破壊して欲しくはないです。
奥:西尾城本丸丑寅櫓。手前:西尾市資料館。
その町の歴史を知るには、まず歴史(民俗)資料館を訪問することにしています。西尾公園にある無料駐車場からすぐの資料館とお城(櫓が残され、中に入れます)を見学し、係員さんに教えてもらった徒歩3分くらいの場所にある尚古荘(昭和初期に作られた京風庭園:無料)を見た後、岩瀬文庫へ。岩瀬文庫は西尾図書館の敷地内にあり、無料駐車場はありますが土日昼間はほぼ満車です。
 まず、閲覧室へ行って、選んでおいた蔦重や一九などの戯作本の複写を申し込みました。実際に手にとって閲覧もできました。か・感動です。
 本題の『岩瀬文庫平成悉皆調査中間報告10』。悉皆調査プロジェクトリーダー、名古屋大学大学院教授の塩村先生のお話によると、現在は本ではなく、地図や系図のような一枚もの(専門用語は忘れました)の棚に入り、江戸の吉原細見(遊廓ガイド)も多く見つかったそうです。非売品の刷り物や趣味にはしった書物など、今となっては稀少なものばかりなようです。紹介されたもので個人的に興味をひかれたのが、渓斎英泉が描いた江戸の一角(どこだったか場所を忘れました)の地図『楓鎧古跡考』。青と薄墨と薄黄色の3色刷りの切絵図みたいな緻密なもので、婀娜な美人画あるいは中山道六十九宿などの浮世絵しか知らなかった私は、英泉の几帳面な一面に驚かされました。大田南畝や山東京伝が考証学などやっていた頃でしょうか?文化文政期以降は、狂歌だけでなく古美術や考証なども自分が想像していた以上に盛り上がっていたんではなかろうかと思いました。
 しかし、私をもっと驚かせたのは、図書館の前の道路にあった枡形が道路拡張工事のために壊されてしまった、と講義の途中で先生がおっしゃった言葉でした。昨年のblogで西尾市を褒めたのは撤回です。
 今回も古い街並み散策はできませんでしたが、見事に真っ直ぐになった道路をわざわざ通って帰路に着きました。
 

sign of spring

2013-03-08 | photo
ようやく出てきた亀さんたち
さっそく甲羅干し


 歩いていて、ふと右の道を見たら、鳩やらカラスやらが群がってるのを発見。
歩いていた道を逸れて、そちらの道へ行くと、こちらの気配に気づいた鳩たちは何気ないフリをしながらも、その場から散り散りになっていきました。
 誰かが餌でもまいたのかな、と思いながら地面を見ましたが、それらしい物は見当たりませんでした。カラスだけは、近づいても逃げようとはしませんでした。

 鳥をカメラで撮影するのは難しいです。見ている分には、鳥は警戒しながらも逃げはしないのですが、カメラを向けた途端、飛んでいってしまうのです。多分レンズに反応するのでしょう。しかしそんな中、一羽だけカメラを向ける私の方へやって来た鳩がいました。
鳥たちとも少しお近づきになれたかな、と。