TheProsaicProductions

Expressing My Inspirations

trash

2009-09-25 | product
                          birth

                      籠、綿の実、卵殻、古新聞紙

 詰め物に使っていた新聞紙を捨てようと取り出して、ふと捨てる前にちょっと使おうか、、、とこれまた廃材を集めて即興的にできました。
籠はアレンジメント・フラワーが入っていたカゴ、着色してある綿の実は昔もらった花束に入っていたもの、タマゴの殻は以前ちょっとオブジェの材料で使用していたもの。数年経つと殻は老朽化して脆くなり、触ったら縦真っ二つに割れてしまいました。それで急遽、綿をはさんで生まれたようにしてみました。

 すべてゴミなので材料費ゼロ。卵殻がまず自然崩壊するだろうから、それまでそのままにしておこうかな。



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Men join to form a man

2009-09-19 | prose
                 みかけはこはゐがとんだいゝ人だ
                 Looks fierce but is really nice
                 みかけはともかくきたいのないかくだ
                 Looks fierce but is our expectations
「大ぜいの人がよつてたかつてとふといゝ人をこしらへた とかく人のことは人にしてもらはねばいゝ人にはならぬ」
   歌川国芳(1797-1861:江戸後期の浮世絵師)

今日の新聞の風刺漫画に、国芳のだまし絵をもじった画が載っていました。
新内閣の大臣&党の権力者が総理大臣の顔を形作っているのが可笑しいです。

漫画の方に説明は記載されていませんが、歌川国芳の元の作品を知っていると、そこに一緒に刷られている文章の意味も深みを増してくるように感じられます。
          「とかく人のことは人にしてもらはねば いい人にはならない」
どんないい人がいても1人ではどうにもならない。みなが力を合わせてよりよいものが出来上がるもんだ、、、ということでしょうか。
与党だからとか野党だからとか、政党の敵対意識や派閥意識は選挙までは許すとしても、決定してからは全政党が国と国民の為に協力してよい行政を築いて欲しいものです。

さて、鳩山さんの着ている羽織の紋が民主党のマークで、着物がUFOの柄というディテールがくすりとさせてくれます。
元画の人物は誰かは知りませんが、鼻を構成している男が朝比奈三郎という人物らしく、彼は巴御前の息子で海外にまで名が知れていた怪力男でその逸話が込められていると本に書いてありました。作られている「いゝ人」の紋所は「丸に三引」?だとしたら「三浦さん」ですね。
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adela

2009-09-13 | product
                          adela
               本体:針金、包帯、レース、京ねんど、ネジ、マニキュア
                 ケース:ダンボール箱、黒革、油性インク、ライト

 父がマネキン人形という言葉をくちにしたそのときであった、
 アデラは腕環についた時計に目をやり、
 それからポルタに目くばせで合図をした。
 次に彼女は椅子ごと一歩前へせり出すと服の裾を捲って、
 そろそろと足先を現してゆき、
 黒い絹にぴっちり包まれたその足首を蛇の頭のように伸ばした。

 突き出しているアデラの片足の靴が小刻みに震え、
 蛇の舌のようにちらちらとした。
 父は伏し目のままゆっくりと立ち上がり、
 機械人形のような一歩を踏み出し、
 それから、跪いた。
 ランプが静寂のなかでSの音を響かせ、
 壁紙の茂みのなかには、
 往きつ戻りつ物いう視線が走り、
 毒を含んだ舌の囁き、
 思考のジグザグが飛び交った……

 from"Traktat O manekinach albo Wtora Ksiega Rodzaju"



ブルーノ・シュルツの短編「マネキン人形論あるいは創世記第二の書」の部分からインスピレーションを受けて作り始めた「家政婦アデラ」の足。
 失敗を重ねつつ足は完成しましたが、足を支えるモノをどうしようか色々考えあぐねて日々が過ぎ、椅子を作ったりしましたがあまりしっくりいかず、、、
 そんなところへひょっこり届いたアレンジメント・フラワー。それが入っていた外箱がちょっとお洒落で捨てるには惜しく、これは使えるかも!と持ち帰って内側を黒く塗り、一面だけ本皮のスウェードを内張りしてみました。下に光源を入れて、足を照らしたら、まるで覗き見をしてるようなエロティックさがでました。

 画像は箱に空いてる一面に付き大きさの異なる5つの穴の1つから覗いたものです。穴にセロファンが貼ってあるので、カメラだとクリアに写ってませんが。
足は宙吊りにしてあります。
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WHITE LIES

2009-09-09 | music
              WHITE LIES 1st.Album「To Lose My Life. . .」
 前出のTHE CRIBSを買いに行った際、店員さんに最近のでよかったのない?と尋ねて「これ」と差し出されたのが、コレWHITE LIES。
どうお薦めかって、「暗いですよ」。

暗い

80年代NEW WAVEを聴いてきた者にとっては、このキイワードは最重要(笑)。
暗いの結構。どう暗いのかわかんなかったけど、The Cureファンの店員さんの言葉を信じて、「これもいただくわ」。

 The Cribsを聴いた後で聴きました。
1曲目タイトルDEATH、、、にしては暗くないよー?予想してたよりもんのすごくpopじゃない?? 店員さーん
が、2曲目のイントロの1音めで、あーはいはい、と頷きました。ほいほい、この暗さはThe Cure直系な捻くれポップ・サウンドのことだと。レーベルも同じFictionだし。
確かに、21世紀のサウンドにしたら「暗い」のかもしれないけど、80年代NEW WAVEのゴス系「陰々滅々」サウンドではないよな。音数も多いし、シンセ・サウンドも広がりをもたせてるし。
日本のバンドで例えるなら、Plastic Tree のヴォーカル(竜太朗さんだっけ?)がキュアーのロバート・スミスに似せてるけど、ルックスだけ見ると「どろどろサウンド」やってそうなイメージでも、実際の音楽はポップで聴きやすかったりする、ていうような。プラトゥリさんはまだ続いてるんですね(1人抜けたようですが)。V-ROCKは苦手ですが、プラトゥリさんは10年くらい前、竜太朗さんの漫画が上手で、その漫画が好きでした(笑)。

キュアーもプラトゥリも関係ないですが、WHITE LIES (たわいもない嘘)はウェスト・ロンドン出身の3人組。このデビューアルバムは日本発売09年2月で、既に半年以上経っちゃってますが、私としては最近聴いたピチピチの新人さん。クリブス聴いた後だっただけに、新鮮でした。画像見てもわかるように「若い」よね。見た目も(笑)。日本盤にはボーナストラック3曲+ミュージック・ビデオ2曲付きなんですが、私のPCではビデオが再生されませんでした(原因は察しがつく)。だから名前と顔は結びつきませんが、多分ドラマーのジャック・ブラウンが一番左の人で、真ん中の一番顔のイイ人がVo.&G.のハリー・マックヴェイ、右の暗そうな青年がB.&Vo.チャールズ・ケイヴでしょう。
ビデオが観れないのが残念ですが、アルバム全体(ボーナストラックのRemixは除く)としてのイメージは音的広がりのあるBAUHAUS、という印象でした。
②ToLoseMyLifeのディスコテークなサウンドで唄われる毒
OUR DEAD LOVE'S BURIED BENEATH THE MUD
僕達の死んだ愛は泥の下に埋まっている

ミドルテンポの④FiftyOnOurForehaedは詩的世界が映像のように浮かびあがる曲。
これぞ09年版ゴシック・ロックと呼びたくなる⑥E.S.T.と⑨NothingToGive。
⑦のFromTheStarsなどは、曲だけ聴いている分にはとてもお葬式で再会した友人の事を歌ってるとは思えないくらい美しい。
と思うと次の⑧はへヴィなギターとシンセ・テクノサウンドが入り混じる不思議な曲だったりする。最終曲⑩なんかは、ハードロックみたいなギターリフがでてきたりして、徹底的な「暗さ」に浸らせてはくれない。
その辺りが私には不完全燃焼ですが、彼らの出世作⑤UnfinishedBusinessのサビがWHITE LIESの全てを現してると思います。

You got blood on your hands and I know it's mine
I just need more time
So get off your low and let's dance like we used to
But there's a light in the distance waiting for me
I will wait for you
So get off your low let's kiss like we used to

君の手に付いた血 分っているさ それは僕のだ
僕にはもっと時間が必要なんだ
だから元気を取り戻して 以前のようなダンスをしようよ
でも 遠くの光が僕を待ってる
僕は君を待っているよ
だから元気を取り戻して いつものあのキスをしてくれないか


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Marr

2009-09-07 | music
            THE CRIBS 4th.Album 「Ignore The Ignorant」CD+DVD
ここ数年新しいバンドの音源など興味もなく、さして食指の動くこともなかったのですが、このバンドは、長年にわたって私が好きなギタリストが加入したということで購入しました。
 英国ウェイクフィールド(ってどこ?)出身の3兄弟(双子と弟)がアルバムデビューしたのが2004年。日本では翌年リリースした2ndが売れて、'07年には3rdアルバムがUKチャートで12位になりワールドワイドになったUK ROCK バンド。同期には、FRANZ FERDINANDがいます。

 英国のギター・ポップを語る上で外してはならないThe Smithsのギタリスト、Johnny Marrが正式加入した、というニュースを雑誌で見かけて初めて知ったThe Cribs(ザ・クリブス)というバンド。また、マーちゃん若者とやりたがってぇ~、とアルバムの発売を待っていました。久しぶりのワクワク感。CDショップへもチェックしに行ったりして…でも、当初の発売日には出なかった…例によって発売延期か~、とほぼ忘れかけた頃に発売であります。
知り合いの店員さんに頼んだら、値段の安い初回盤を取り寄せてくれて入手することができました。日本盤はボーナストラック5曲入り。カップリングのDVDは、コア・ファンくらいしか喜ばないであろう(笑)映像コラージュ。オフ・ステージやセッション風景とかギグの模様が切れ切れに映されますが、ヴィデオ・クリップではないので彼らのルックスに興味のない人は、なんだかなぁ~の世界です。
私は、マーちゃんを必死に見ましたけどね(苦笑)。

 上の画像の4名がメンバーですが、左から2番目がJ.Marr(47)です。残り3人がゲイリー、ライアン(ツイン・ボーカル)、ロス(ドラム)・ジャーマン兄弟。私はどれがどれだか知りませんが。この兄弟とマーちゃんはへたすりゃ親子ほど年が離れてるのにもかかわらず、ジャーマン兄弟が老けてるのか(ヘアスタイルのせいか?)マーちゃんがおっても違和感がないのが凄いわ。

 まぁ、ルックスはどうでもいいとして、サウンドの方は、、、とマーのギターはどれほどだろうと期待に胸膨らまして聴いてみました。旧譜を聴いたことなかったので、全く予備知識なしだったのですが、1曲目はなんだか想像していた感じと違っていたので「うぅ~ん」。ライナーには、この曲が新生クリブス!という楽曲だと書いてあったので、みんなこんな調子だったら困るなぁ(何が困るのか知れないが…)と思いながら2曲目。ここまでは、よくありがちなロックだし、楽曲自体の構成もストレートだし、1回聴いても聞き流してしまいそうな音。3曲目めにきてポップさは増すばかり。CMソングにも使えるぞ、って感じです。

 人には好みがあるので、どの曲が優れてるとは決められませんが、私の好みは4曲目のThe City of Bugsでした。イントロの暗さ加減とJoyDivision的ベースラインとドコドコ・ドラム、ノイジーなフィードバック・ギター、そして20歳頃のBono(U2)に似た声。
残りは、その他大勢的な感じで、もいっかい聴きたいなという気にさせられるものはありませんでした。
 どのギターがマーちゃんなのか判別は難しいですが、多分この音色がそうだろう、とそのギター音だけ聴いていると、年はとっても指は廃れていないな、と嬉しく思いました。自分は年をとってもギターだけは年取らせたくなかったから、こんな年の離れた若い人たちのバンドへ敢えて加入したMarrの音楽に対するRock魂を感じ取りましたよ!

 上の画像のDVDの右のハトの写真は、内ジャケ写真。これ、気に入りました。
気になったのは、写真に写ってるマーちゃんがどれもカメラ目線なこと。意識しすぎィー。


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infectivity

2009-09-01 | prose
久しぶりに会った人などからも、「最近江戸ばっかりだね~」と言われてしまい、なんだか恥ずかしいのですが、先日買った「東洲斎写楽はもういない」という本も本文は読み終えたので、そろそろ江戸人たちと距離をおける頃合になってきました。
 私のくだらない江戸噺しに少なからず関心を持ってくれた方々もいるようでして、、、例えば「浮世絵」とか「蔦屋重三郎」関連とか。
考えてみたら、そんなこと知ってても何の役にも立たないでしょうし、蔦重を知っていて他人に豆知識を披露しても「ふぅぅん」で終わってしまうのではないでしょうか、て、そういう事実を聞かされました:笑止。

 それでも、人の好奇心ってのは尽きないもので、1797年に没した蔦重(本人と書店の両方を指す略称だそうです。前出の蔦唐丸はつたのからまると読むそうです。)はその後どうなったのかも私は気になっていました。
蔦重は江戸後期の新興出版社のヤリ手経営者だということはよくわかりましたが、家族のこと、奥さんとの仲とか子供のことなどに触れているものがなかったのですが、仕事人間蔦重にもちゃあんと奥さんがいて子供もいました。蔦重は48歳に亡くなりましたが奥さんは70近くまで生きたみたいです。子供は娘がいて、息子は実子かどうかは不明ですが、その子が2代目蔦屋重三郎として耕書堂を継いだそうです。2代目の蔦屋吉蔵は、父重三郎と違って、絵師や作家の意向など無視で営利のみを追及するような人物だったみたいです。耕書堂の衰退は既に写楽の浮世絵販売後あたりから始まっていて、蔦重の死後店も日本橋通油町から小伝馬町に移転していました。ただ、書店がいつ消滅したのかは不明です。

 でも、蔦重の血縁は途絶えることはなく、途中男子が途絶え養子を取りながらも昭和十八年まで蔦屋の係累は千葉県にいたことは確かなので、現在でもその孫だかひ孫だかが千葉県のどこかで暮らしている可能性は十分あります。そして気になる耕書堂の蔵書や版画の下絵や版木などですが、1881年(明治14年)の火事で類焼するまでは八丁堀の田中家(蔦重の娘が嫁いだ先)にかなり大きな手文庫があったそうです。そして、蔦屋の本家はずっと吉原にあって土蔵にたくさんの浮世絵の下絵などがあったそうですが、関東大震災で吉原が焼けた際灰になったそうです。

 蔦屋家の墓も火事のどさくさで行方知れずになってしまい、本当に日本は火事が多くて、火事は何にも残さないから本当に厭ですね。

 さて、私の江戸熱が江戸人の魂を呼び寄せてしまったのか、はたまた志半ばでこの世を去った蔦重の怨念でも降りてきてしまったのか、最近ちょこちょこよからぬ事が発生しています。
 私が忽然と姿を消しても驚かないでください。1794年頃の耕書堂で一九先輩と草双紙でも売ってますから。一九先輩は、私が考えていた以上に凄い人物でした。マルチ・アーティストっての?

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