TheProsaicProductions

Expressing My Inspirations

I had a nightmare

2009-10-30 | prose
ここのところ、化け物噺しを読んでいるからか、とうとう人の首を絞める夢をみてしまいました。

私が何かしようとすると邪魔をするおんながいて、我慢できなくなった私はそのおんなの首を両の手で絞めたのですが、それ、そこは夢、いくら絞めても指に力がはいらず私はさらに手に力をこめるのですが、絞めてるそのおんなの首は人間のというよりプラスチックのような硬い感触で、こちらを向いてるその頭部はなぜだかしらないけれど、美容師さんがカットの練習に使う人形の頭でした。

そこで夢から醒めました。ああ、恐ろしい夢をみた。
自分が人殺しをするなんて・・・

刻は丑三つ時すぎ。
小用を足して再び寝ようとしましたが、なかなか寝つかれず。

その夢が怖かったから、て?
いいえ、首を絞めた場面を思い出したら胸がすっきりして
そのあと安心して寝つきました。

夢の中のおんなは、邪気だったのかもしれません。
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13th. freak month

2009-10-23 | bookshelf
やうやく泉鏡花の文庫本を幾つか手に入れることができました。既読の「高野聖/歌行燈」のみ新潮社本、後はやはり岩波文庫、短編集はちくまから出版されているものです。これ以外にも出版されているのですが、とりあえず紀伊国屋に在庫してあったもので興味の惹いたものを先に買いました。鏡花はおよそ300篇もの作品を残しているので全て読破するのは困難かと思います。泉鏡花全集は文庫で14巻にもなってるそうで。今回購入した本は作品が重複しないようにしたのですが、短編集はよくみたら「怪奇短編集」でした。

たしかに鏡花の代表作は「幽霊噺し」が多いのですが、現代のホラー小説とは違い、どちらかといえば「耽美的」「幽玄・夢幻的」世界で、ゾっとするようなストーリーであるにもかかわらず、その江戸文学的筆致のためか「たおやか」な雰囲気が漂う不思議な幻想世界を味あわせてくれます。独特の筆致についてはまた別のところで詳しく。

「高野聖/歌行燈」の短編集を読んだときは気づきませんでしたが、鏡花の作品はブルーノ・シュルツやカフカに共通する『不条理』が存在していて、現実では有り得ない突然の不条理と科学では説明できない現象と結末がなんとなく似ているなあ、と思いました。そして怖いほどに美しくあやしい色香をはなつ女が登場したりすることも、主人公が男であることも通ずることです。

「13番めの偽りの月」はシュルツが小説の中で使った言葉ですが、陰暦を使っていた時代の日本には、実際1年が13ヶ月になる年もあったそうです。
太陽暦の西洋では13月は「偽り」の「まやかし」かもしれないのでしょうが、ここ日本では偽りではなく「存在するもの」であったのです。もっとも西洋と同じ暦を使うようになった現代では、13番めの月は日本人にとっても「偽り」になってしまいました。

明治~大正~昭和初期には、鏡花のようにまだ「13番めの月」を受け容れられる人は多かったのでしょうか。
幽霊噺しが人を驚かせるだけのものではなく、日常に溶け込んだ摩訶不思議な夢幻の世界、あるいは古来からある日本人独特の「世のはかなさ」の美意識、忘れ去られた日本古来の美意識を蘇生させてくれるカンフル剤として、鏡花の作品は現代人のためになると感じました。
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so what?

2009-10-17 | photo
        この辺りを縄張りにしている猫助。

        おそらく雄である。

        この写真は1年前に撮影したものであるから

        現在はこれより老けている、と思う

        が、見た目はわからない。

        あいもかわらず へんなヘアスタイル

        いや、模様、、、

        野良のくせに、毛並みはすこぶる綺麗な猫である。

        こいつが、寒くなると屋根に上がり

        朝、深夜、ととととと・・・と走り回る音がする。

        寒い夜中、少しでも暖をとろうと窓に体をくっつけて

        ぐーがーとイビキをあげて寝たりする。

        知らないこちらは、真夜中異音で眠れない。

        しごく迷惑なハナシである。
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jusaburo's dolls

2009-10-14 | prose
 10月4日から11月29日まで、人形作家・辻村寿三郎の人形展が開催されている。

 おお!辻村寿三郎。私にとっては「辻村ジュサブロー」。
 私の「人形愛」の原点となったのは、彼の人形が使われていたNHK人形劇「里見八犬伝」だった。子供ながらも、単なる「お子様向け人形劇」としてでなく、何か怖ろしいもの・不気味だが魅惑的なものをその人形たちから感じ取っていた。特に文楽人形に似た風情がなんともいえない雰囲気をかもしだしていた。

 当時と名前の表記が異なってるが、同一人物であろう「辻村寿三郎」の人形が生で見れるとは、滅多にない機会。ぜひ見たい。見に行こう、と思って会場はどこかと思ったら、「パラミタミュージアム」という変わった名前の美術館だった。しかも所在地が三重県の菰野町というところ。

 さっそく道路交通地図で調べてみると、国道1号線へ出て四日市方面へ向かい湯の山方面へちょいと入った辺りであることが判った。
国道1号線といえば旧東海道沿いであるので、桑名から西方面の東海道は行ったことないから、途中旧東海道を偲ぶ物でもあれば楽しいかな…

 もう少し南西へ下がって鈴鹿まで行けば、大黒屋光太夫記念館があるんだけど、そこまでは行ってられない。そのうち行ってみたいとも思うが。
その、光太夫と関係している人物に、桂川甫周という人がいて、彼が江戸へ連れて来られた光太夫ら伊勢漂民から聞いた事をまとめた書が光太夫らの記録として歴史的資料になっているのだが、この桂川甫周は蘭学者で1774年に出版された「解体新書(ターヘル・アナトミア)」の翻訳を手伝った人物でもある。「解体新書」は前野良沢や杉田玄白で知られているが、他にも協力者は多く、吉村昭氏の小説「冬の鷹」という前野良沢について書かれた小説の中に青年である桂川甫周も登場していた。
 思わぬところで出てきた名前。ターヘル・アナトミアの出版も天明の一つ前ではあるけれど1700年代後半のことであり、膝栗毛の時代とかぶっていたことに気づいて、多少驚いて少々感激した。

 点が線につながった。
 バラバラに脳に記憶してあった事柄が、ひとつずつ体系化されていってるのがおもしろい。これに随分役に立ってるのが年表である。

 辻村寿三郎人形展→パラミタミュージアム



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hair cut

2009-10-12 | prose
 いきなりそれはきた。

 前兆は、あった。

 たしかに、前夜お腹にガスが溜まっていた。

 翌日、駅に向かう途中、なんとなく胃に違和感を感じたが、そんなのはしょっちゅうだし、お腹がゆるいのも下腹部が張るのも日常茶飯事だから大層なことには考えていなかった。
 そのために途中下車することもめずらしいことではなかった。

 しかし、その日はいままでとは様子が違うようだった。

 他人事のようだが、実際自分でないみたいだった。自分の体じゃないみたいだった。職場に辿り着いて少し落ち着いたが、みぞおちはシクシク痛むし、出るものがなくなってもなんとなく下腹部は頼りない感覚がした。
 気分は最悪だ。

 食中毒か、と考えたが以前牡蠣に当たった時の症状とは違っていたのでそうではないと思い、胃腸風邪か?とも思ったが風邪の症状が1つも出てないのでこれも違うと思った。仕事しているときは感じてる余裕がなかったせいか大丈夫だった。

 少し調子がよくなって、夕食は粥でも食べようと帰宅すると、そういう時に限っておかずが刺身だったりする。やるかたなし、刺身も一緒に煮て食べた。
食欲は感じてなかったが、空腹だったせいか食べたら食欲がでてきた。
 その後熱を計ったが平熱だった。

 翌日、体調がおかしくなかったので髪を切りに行った。

 どんな髪型にするかはその場で決めた。
 冬場はだいたいショートにする。タートルのセーターやマフラーを巻いたりコート(既に着用しているが)の襟元に髪が絡むのがうっとおしいからだ。
逆に夏場は襟元の開いた服を着るので長くても平気。

 それで、過去で一番襟足が短いショート・スタイルになってしまった。
 とうぶん切らなくてもすみそうである。


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a relation

2009-10-08 | bookshelf
 少し前に、泉鏡花の「歌行燈・高野聖」という短編5作のはいった文庫本を読んだ。

 毎度の事だが、作家の名前は歴史の時間かなにかで知ってはいるが読んだこともないし興味もなかった。
 手にとってペイジをぺらぺらとめくっていると、「宮重大根」の文字が眼に入った。おや?宮重大根(みやしげだいこん)といへば…とその続きを読むと、やはり「宮重大根のふとしく立てし宮柱は、ふろふきの熱田の神のみそなわす、七里のわたし浪ゆたかにして、往来の渡船難なく桑名につきたる悦びのあまり……」ときたもんだ。これは十返舎一九「東海道中膝栗毛」の丁度真ん中あたり、レコードのA面が終わってB面の頭にあたる後半の始まり部分である。

 ひょっとして泉鏡花も「東海道中膝栗毛」ファンなのだろうか?

 確かに『歌行燈』のはじまりの文は膝栗毛五編の上の読初めなのである。そしてこの話は、弥治さん気取りの男と喜多八にさせられた老人の二人旅から話が始まるオムニバス形式の小説であった。

 ・・・とその前に、私は例によって「そのこと」を先に確認したくて解説を読んだ。果たして、泉鏡花は旅に出た際「東海道中膝栗毛」を聖書のごとく携帯していたくらいの入れ込みようだった。

 ああ、思わぬところで出遭った同志。私も東海道の宿場へ行った時は、その宿場が載っている膝栗毛の文庫本を携帯して現地で読んだ。
そうすると、なおのこと弥治北の当時がより身近に感じられて笑いもひとしお。

 十返舎一九の死後2年後の1833年広重は「東海道五十三次」を刊行。「膝栗毛」発表から約30年後のこと。広重が「膝栗毛」読者だったことは間違いない。
鏡花の「歌行燈」は1910年(明治43年)の作で「膝栗毛」刊行開始1802年から実に100年以上の時を経て「膝栗毛」は未だ人々に愛され続けている。

 十返舎一九や蔦屋重三郎が生きた時代は、江戸時代の天明文化・庶民の文化が花開いた時期だった。お上によって倹約令など出されたが、町人(文化人)はそれを公然と洒落本や狂歌で批判するくらいの時代だった。
諸国で大飢饉や大火・水害など天災が続発した時代でもあったが、庶民に悲惨さは感じられない。天明の次の年代・寛政、享和、文化も、歌舞伎や狂歌、浮世絵、滑稽本・人情本など文化的に豊かな時代だったと想像していた。

 泉鏡花の作品は体質的にあっていた。読んだタイミングもよかったんだろう。彼の作品についてはまたそのうち。
 私が浮かれ騒いでいた1700年代後半、弥治さん喜多さんとはかけ離れた膝栗毛を歩んでいた人物たちが居たことに気づいた。
昔読んだ、井上靖の「おろしや国酔夢譚」。映画にもなったから知ってる人も多いと思うが、そのお話(事実)の主人公・大黒屋光太夫(日本史年表では幸太夫になっている。ちなみにラックスマンはラクスマン表記だ。)が伊勢から船で商品を運ぶ途中漂流して着いたカムチャツカから長い年月をかけてモスクワまで行きまた東へ旅して日本にようやく帰国したが…という過酷な人生を歩んでいたのが、ちょうど天明~寛政にかけてなのだった。たまたま読む本がなくて引っ張り出してきた文庫本、、、これも何かの縁があったのだろうか。

 ちなみにこの時代は、フランス革命が1789年に起こり、アメリカではワシントンが初代大統領に就任している。光太夫たちがラックスマンに連れられて北海道根室に来たのが1792年。この頃江戸の町では文化人達が集まって狂歌会や宴会を華やかにくりひろげていた。蔦重も山東京伝も太田南畝も馬琴も北斎も三馬も鶴屋南北も一九も歌麿も円山応挙も司馬江漢も健在だった。
 その一方で、日本人が誰も知らない世界になんの因果か漂着した光太夫たち伊勢の商人・漁師たち。大半が異国で死に、生き残れた者も異国人として一生を終えた日本人もいた。光太夫ともう1名は、幸運にもロシアの通商使節団と共に再び日本の地を踏めたが、故郷の伊勢に戻ることは叶わなかったどころか、幽閉の身になってしまった。でも、まだ光太夫は歴史にその事実をとどめられたからいい。彼らの前にも難破して異国に漂着して日本に帰れなかった日本人は何人もいたのだ。
彼らは家族から死んだものとされ、国からも捜索などされることはないし、異国でも鎖国している日本に返す方法もわからず、かくして忘れ去られて異国で死んでしまった日本人がどれほど存在したのか。

 そう思って「おろしや国酔夢譚」を読んでいると、胸がしめつけられる思いである。
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a perfect autumn day

2009-10-05 | photo
                     It is getting more like autumn.




           干上がった石の水盤に、どんぐりがふたつ落ちていました
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The Living Things

2009-10-03 | photo
                      The Living Things



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TATTOO

2009-10-01 | photo
                    HOW LOW KITTY

 知り合いの足首に入れてあるタトゥを見て大爆笑。

 これは nice!

 
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