TheProsaicProductions

Expressing My Inspirations

sakura

2010-10-23 | photo
               
               四季桜が数輪咲いていました
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pictorical quizzes in Edo

2010-10-15 | art
 つい先立て某放送局の歴史番組で、江戸の文化・文政期(略して化政期と呼ばれている年代1804年~1829年)の江戸町人の風俗史を特集していました。江戸時代の人間がぐっと身近に感じるような内容でしたが、奇人変人を強調した為に真実でない風評を紹介していたのには閉口してしまいました。特に一九先輩の件ですが、彼が原稿料を全て酒飲み代に費やしていたとか、常に酔っ払っていたようないい加減な人間像は、主に滑稽本を書いていた一九の本を読んでいた読者の想像に因るもので、死ぬ時に自分の体に花火を仕込んで火葬したときに驚かせたという逸話は、落語家の林家正蔵の事と混同されていたことは今では周知の通りです。
 山東京伝の獅子鼻と同様、戯作者は作品と同じようなイメージを読者に持たせるようにしていました。特に一九は読者へのサービス精神が旺盛で、21年に亘って執筆された『膝栗毛』は、読者からの希望や突っ込みの手紙からのネタを盛り込んで書いていました。彼は死んでも読者の期待を裏切らない作家だったのです(だからあんな辞世の句)。曲亭馬琴には逆立ちしてもできないことです。因みに、『膝栗毛』のアイディアは京伝が一九に与えたという説があるそうですが、これは京伝なら有り得そうですね。

 戦さの無い化政期に流行った遊びに「判じ絵」があります。文字をその意味とは全く関係のない絵で読ませる「絵で見るなぞなぞ」です。化政期より前の寛政7年(1795年)京伝店(きょうでんみせ、と読むんですね)の引札(ひきふだ:江戸時代の広告チラシ)がその趣向の面白さで大反響を呼び、チラシとして配られず欲しがるお客さんに商品購入時に渡したそうです。
          
 新作の煙草入れの売り出し広告文です。
はばかりながらこうじょう
まずもって おのおのさま ますます
ごきげんよくござあそばされ ちんちょうにぞんじ
たてまつりそうろう よってわたくし
みせのぎ ひにましはんじょうつかまつり
ありがたきしあわせにぞんじたてまつりそうろう
しかれば ことしもあいかわらず かみたばこいれ
のぎとうふうに あいかないそうろう ここん
めずらしき しんがたくふうつかまつりしなじなしいれ
このせつうりいだしもうしそうろう
たしょうにかぎらず ごようおおせ
つけられくださるべくひとえにこい
ねがいあげたてまつりそうろう
卯9月 お鼻紙袋類品々 山東京伝店
江戸京橋銀座壱丁目 京屋伝蔵


 京屋伝蔵は通称で、吉原でも「伝さん」と呼ばれているのが自らの作中に書かれています。伝さん、と呼ぶとぐっと身近な人物に感じられます。

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ave maria

2010-10-12 | music
 永年欲しかった曲をようやく入手しました。

 Cacciniの「Ave Maria」。

 アヴェ・マリアはBachやSchubertのが有名ですが、
 私は、このイタリア人の旋律を初めて聴いたとき
 最初のア~~~ヴェ~~マァリィ~~~ア~
 に衝撃を受けて、以来誰のアヴェ・マリアなんだろうと
 思っていて、クラシックに詳しい人に教えてもらってから
 CDすぐに買えばよかったのに、いつでも手に入るとなると
 安心感からか後回しになってしまって何年も経って
 しまったものでした。

 数ある「アヴェ・マリア」の中でも、この曲は病んだ人が
 唄う歌だと思います。
 ひたすらアヴェ・マリアを繰り返し、アーメンで終わる。
 ただ無心に祈れば救われる―
 そんな想いは洋の東西問わず同じなのですね...
 
       




                          画像はイメージです

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