連日、小さな古銭と格闘中です。
腐食が進み、ほとんど製造年号が分からない文字を拡大鏡を使って、見ております。
写真も撮っています。ピント合わせが大変で、目がチカチカしております。
肩が凝ってきて、首も痛くなってきました。
そんな中、今回は紙の札です。
藩札なのか、私札なのか、わかりません。
藩札(はんさつ)とは、江戸時代寛文期(1661~73)から、財政赤字の補填や幕府貨幣の不足の緩和などを目的として、各藩で発行された紙幣なのです。
福井藩札は、現存する最古の藩札といわれています。
ただ、それ以前からも伊勢や大和で私札の発行が見られたとかで、現存する日本最古の紙幣ともいわれる「山田羽書」(1610年)もこれに属するといわれています。
ここにあるもののいくつかは、私札なのかも・・・。調べてみる必要がありそうです。
当時は貨幣鋳造技術が未発達であり、土木工事などの賃金の支払いで小額貨幣が大量に必要になったときに、これらの私札が発行されたと考えられています。これらの私札が藩札への発行へとつながったと見られているのです。
つまり藩札は、幕府鋳造の貨幣との兌換を前提として発行されたのです。
藩札の発行は明治維新後まで続き、ある藩では地元特産品である「傘札やスルメ札」など、さまざまな藩札が発行されたとか。さて、大和では特産品の札があったのかどうか・・・あったなら何が?
左・表側、右・裏側。
「松本米納会所」「慈恩寺村組」の文字が見える。
藩は、藩札会所などを設けて藩札の発行を行っていたのだろう。
ここにある札にも会所名が書かれている。
その後も領地内外の富裕な商人が藩札の札元となり発行を行い、その商人の信用によって藩札が流通した側面もあったとか。その札もこの中にあるかも知れない。
「引請人」「引替所」には個人の名前もある。
他にも、昭和の百円札、500円札、旧千円札、旧5千円札、記念500円硬貨(東京オリンピック・万博・沖縄博など)、1万円・10万円記念硬貨、造幣局発行の記念コインセット(20セット)など・・・あるのですが・・・小金(コガネ)だけが増えております。でも、決して金(キン)ではありません。
ボチボチと、整理しております。
コインホルダーや、札の整理フォルダーも揃えなければなりません。
分かり易い表示もしなければなりません。
まだまだ、これからです。
(了)