今年の紅葉は、色付く前に落ち葉となって・・・と言われている。確かに、何箇所か訪ねたが枝先が枯れている。黄色から赤へのグラデーションもあまり見られない。
昨日の気温は、10月上旬とあれば、無理もない。
春に訪ねた仏隆寺。奈良県榛原市赤埴の「大カエデ」は、緑色が綺麗な楓だった。
1000年桜(モチヅキザクラ)の水車小屋のすぐ上、室生古道の脇にあったその木は、幹の太さから何百年かの老木だ。
紅葉になれば必ず、と思いつつ・・・まだ少し早いとは知りつつ・・・少しは期待して訪ねたのだが・・・。
「赤埴の大カエデ」。枝先が枯れていた。色付きは、もう少し先だ。
仏隆寺は、850年(嘉祥3年)空海の高弟堅恵(けんね)が創建したと言われるお寺。
境内には平安時代の宝形造りの石室、元徳2年(1330)の銘をもつ十三重の塔がある。
また、寺は大和茶発祥の地でもあり、空海が唐から持ち帰った最古のお茶を栽培したといわれ、その石碑もある。
その門の入り口横に聳えるイチョウの大樹。地面に落ちた黄色の葉っぱが、黄金色に輝いていた。
境内入り口にあるイチョウの樹。
もう一つ、「桜」つながりで、これも春に訪ねた榛原市自明地区にある樹齢200年のしだれ桜で有名な悟真寺の紅葉。紅葉となるモミジは、葉っぱが色付く前に枯れてしまったが、境内の柿の木に赤い実が成っていた。
夕方5時前だというのに、山奥の夕陽は落ちるのが速い。あっという間の落陽だ。
「老木のしだれ桜」と「柿の木」のシルエットを狙った。これも秋の風景だ。
落陽の悟真寺境内にて。